2017年03月14日

バラク・オバマストーリー

「バラク・オバマストーリー」                ニーナ・ウェグナー
★★★★★



オバマ元大統領の伝記。

オバマはハワイで生まれた。母がアメリカ人、父はケニア人。父はハーバード大で経済学を学び、エコノミストとして活躍した。母親もハーバード大大学院で人類学を学び、博士号を取っている。オバマが優秀なのにも納得がいく。

しかし、オバマの父親は決して恵まれてはいなかった。アフリカではブリキ屋根の学校に通っていた。そこからエコノミストに。まさにアメリカン・ドリームの見本のような人物である。だが、オバマが生まれてから両親は離婚した。その後、しばらくして母は再婚した。そしてオバマ一家は継父ロロの故郷であるインドネシアでしばらく暮らす。

そこでの教育では不十分だという母親の考えで、オバマはハワイで教育を受けることになる。ハワイの難関学校に入るのだが、その頃から、自分がアフリカ系であるために、孤独感を持つようになる。勉強をサボってバスケットボールに夢中になったりもするが、それで問題が解決しないことにも気がついていく。

そんな状況でも、クラスでトップの成績で学校を卒業する。

そしてハワイの大学からコロンビア大学に編入する。その間も自分が何者なのかというアイデンティティーの問題と直面していくことになる。大学を卒業して仕事に就くが、自分は人を助ける仕事がしたいことに気づき、転職する。

それから、アフリカへ自分のルーツを探る旅に出て、異母きょうだいと出会い、自分のアイデンティティーを確立する。

その後、多くの人を助けるためには法律を学ぶべきだと考え、ハーバードのロースクールに入る。そこでも優秀な成績を収めたようだ。その後は、実際に読んでいただきたい。

この本を読むと、オバマは若いころから、金を儲けるよりも人を助けるボランティア精神が強かったことが分かる。人格者だったのだ。

リライトされた英文で感動するはずがない、と思っていたが、この本にかなり心を動かされたことは事実だ。

現在のアメリカの混乱ぶりを見ると、オバマとトランプの差がより際立つ。この本の最後にオバマの就任演説の全文が載っているのだが、その演説を最初に聴いて、新聞に載った全文を読んでみたときに感動した。やはりオバマは演説の名手だと思う。

お勧めの本である。
タグ:多読 英語 伝記
posted by 三毛ネコ at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ラダーシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/447899545

この記事へのトラックバック