2017年04月30日

フランダースの犬

「フランダースの犬」                          ウィーダ
★★★★★



主人公はネロとパトラッシュ。祖父のジェハンじいさんのもとで育った。家は貧しかったが、ジェハンはネロを愛していた。ネロは、純粋で親切な少年だった。

大型犬のパトラッシュも2人にとって重要な存在だった。パトラッシュは彼らの全てだった。

パトラッシュはまだ若いころから重い荷車を引っ張る仕事をさせられていた。主人は乱暴な男で、エサも水も与えずにパトラッシュをこき使った。少しでも休めばムチが飛んでくる。ある時、ついにパトラッシュは力尽きて倒れ、動けなくなった。主人はパトラッシュがもう死にかけていると思い、道ばたに捨てていった。

そこを通りかかって命を救ったのがネロとジェハンだった。2人の世話によってパトラッシュは元気を取り戻す。

そして、ジェハンがミルク缶を荷車で運ぶのを手伝うようにもなる。ネロも6歳になり、パトラッシュと共にミルクを売りに行く仕事ができるようになった。ジェハンじいさんは自分で売りに行く必要がなくなった。ネロたちは貧しかったが、とても幸せだった。

ネロはよく教会に行っていた。そこには布で覆われた宗教画があり、ネロはそれを見たいと切望していた。金持ちだけが、金を払って見ることができたのだ。

ネロには誰も知らない才能があった。絵を描くことである。石にチョークで絵を描いていたのだが、それを知っていたのはパトラッシュと女友達のアロアだけだった。

だが、貧しいために、ネロは困難に直面することになる。少年の画家になる夢と、あまりにもかけ離れている現実。そんな様子が描かれる。つらい出来事も経験する。それを乗り越えて、ネロは幸せをつかむことができるのか・・・?

アニメ版のラストシーンは多くの人が知っているだろうが、英語版の方はどうなっているのか。それは読んでのお楽しみ。

貧しくても、正直な生き方を貫こうとするネロと、そこに寄り添うパトラッシュ。

美しくも、悲しい物語である。
posted by 三毛ネコ at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ラダーシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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