2017年07月10日

銀河鉄道の夜

「銀河鉄道の夜」                       宮沢 賢治
★★★★★



主人公はジョバンニ。学校で授業を受けているシーンから始まる。ちょうどその日はケンタウル祭で、先生は天の川について授業をした。

人々は祭りの準備で、葉っぱのボールをつるしたり、松の枝にライトを付けたりしている。しかしジョバンニは貧しかったため、印刷会社で活字を拾うバイトをしていた。その仕事が終わってお金をもらうと、食べ物を買って家に帰る。食事をして、母に祭りを見に川に行くと言って、ジョバンニは出かける。

丘の上で寝そべって星を眺めていると、いつの間にか列車に乗っている。向かいの座席には、親友のカンパネルラが!そして列車は夜空を走っていく。周りの幻想的な風景が描かれる。賢治の持つ世界観が存分に表現されている。

この列車の旅で、ジョバンニたちは化石の発掘をする教授や、鳥を捕る男などに出会う。彼がシラサギを捕る様子などは、豊かな想像力にあふれている。

この物語で描き出される列車の旅は、死への道でもある。死後の世界がこれほど美しいところなら、死ぬのも怖くないなと思わされる。宮沢賢治は想像力豊かな人だったことが(そして、おそらくロマンチストだったことも)よく分かる作品である。
posted by 三毛ネコ at 05:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ラダーシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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