2017年07月22日

風の又三郎

「風の又三郎」                      宮沢 賢治
★★★★★



谷川の岸に、小さな小学校があった。生徒が少ないので、全体でたった1クラスしかない。

ある朝、1年生が学校に行くと、赤い髪の見慣れない少年が席に座っていた。生徒たちは誰もその少年のことを知らなかった。ある生徒が、その少年は「風の又三郎」ではないかと言い出す。その少年は転校生だったが、他の子供たちは黒い髪に着物なのだ。その少年は赤い髪に洋服なので、特に目立つ。

あまりにも他の子供と違うため、生徒たちは又三郎(本名は三郎)を素直に受け入れることができない。三郎が来ると風が吹く、と子供たちは信じている。

それでも、しばらくすると子供たちは三郎と遊ぶようになり、一緒に一郎(6年生の生徒)の兄が働く牧草地に行く。しかし、遊んでいるうちに、そこの馬たちが外に逃げ出し、それを追った一郎たちは道に迷ってしまい・・・。

ミステリアスな雰囲気の三郎。絶え間ない自然の変化。そんな物語を読み進めていくと、三郎は確かに「風の又三郎」的な雰囲気を身につけているのを実感する。

子供のころ、心がざわざわするのを感じながらこの話を読んだなあ、と懐かしく思いだした。
posted by 三毛ネコ at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ラダーシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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