2008年01月20日

コインロッカー・ベイビーズ

「コインロッカー・ベイビーズ」       村上 龍
★★★





コインロッカーに捨てられた二人の男の子の物語。二人は双子として引き取られ、兄は棒高跳びの選手、弟は歌手として成功するが…

強烈なパワーを感じさせるストーリー。村上龍独特の世界が展開されてゆく。

物語の構造は、共生虫とよく似ている。たぶん、共生虫はこの物語をベースとして書かれたのだろう。何らかの問題を抱えた主人公が、強力な力を持った毒物や薬を求めて旅をし、それを獲得して使い、周りの環境を変化させる。心に問題を抱えた人間が自分を変えるためには、強力な外部からの力が必要だということだろうか。

この物語で著者は、コインロッカーに捨てられた子供の怒り、心の葛藤などを描きたかったのだろう。その手段として、殺人や性描写など、過激な表現を使ったのだと思われる。
ラベル:村上龍 小説
posted by 三毛ネコ at 13:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 純文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

『コインロッカー〜』は心のバイブルともいえる、一番好きな小説です。
学生時代に読んで衝撃的な1冊でした。

龍の小説&サッカーエッセイもだいたい読んでいて好きですね。
メルマガJMMも購読していて、メディアと教育の未来についての危機意識を共有できればと考えています。

Posted by hide at 2008年01月22日 01:35
コメント、ありがとうございます。JMMは私も一応取っています。量が多すぎるので、全部は読んでいませんが。

この小説からは、若者にしか書けない強いエネルギーを感じます。過激なので、評価は人それぞれだと思いますが。

また、時々hideさんのブログを訪れるつもりです。
Posted by 三毛ネコ at 2008年01月22日 12:15
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