2018年07月11日

Number 7/17 臨時増刊号

「Number 7/17 臨時増刊号」
★★★★



いやー、ベルギー戦惜しかった。1点先制の時は「よし、いい流れ!」と思い、乾の2点目には「ひょっとしたら勝てるかも?」と思ったのだが、やっぱり世界は甘くなかった。ベルギーが身長の高い選手を2人入れ、高さのある選手が絡んで同点にされてしまったのだ。そして、終了間際のカウンターからの決勝点。悔しい……。

後半アディショナルタイムの決勝点は、コーナーキックを蹴った日本の本田がショートコーナーなどで時間稼ぎをしていれば防げて、延長に持ち込めた、とイタリアでは言っているらしい。たしかに、それなら別の展開が臨めたかもしれない。PK戦になった可能性もある。しかし、日本は時間内で勝ちにいったのである。カウンターの対策をしていなかったのがまずかったのであって、本田を責めるべきではない、というのが元日本代表監督のザックの意見である。

オシムも「いい試合だった。日本は本当に素晴らしかった」と称えている。同時に、「ミスは犯さないように修正していくべきだ」とも。

今号で乾は、上げるべきなのは攻撃力だと述べている。それも大事だが、2-0のリードから3点を失ったことを考えれば、やはり守備力の強化を優先させるべきだろう。ある本には、「攻撃はセンスも必要なので教えることができない部分もあるが、守備はいくらでも教えられるし、鍛えることができる」と書かれている。日本が守備力を強化し、4年後にはベスト8以上に進めることを期待したい。
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2018年07月03日

Number 7/9

西野ジャパン、惜しかったですね。2点目を取った時はひょっとしたら勝てるかも、と思いましたが……本当は昨日アップすべきレビューですが、一応記念に載せておきます。

「Number 7/9」
★★★★



西野ジャパン、ベスト16進出!とくれば、嬉しいことのはずなのだが、ポーランド戦の終わり方のために、あまりポジティブな感慨が湧かない。しかし、冷静に考えてみれば、日本代表の戦い方の引き出しが1つ増えたということであり、日本サッカーにとっていいことなのだろう。次に優勝候補のベルギーとガチンコ勝負ができるのも、グループリーグを突破したからこそである。ポーランド戦でスタメンを6人も入れ替えたのも、ベスト16の先の戦いを頭に入れてのことだっただろう。

西野監督は賭けに勝ったのだ。

今号で目を引くのは、「半端ない」FW大迫勇也選手の記事である。彼はこの4年間で成長した。ブラジルW杯でも先発で2試合に出ているのだが、その時の大迫のプレーは印象に残っていない。それほど目立った活躍はしなかったのだろう。しかし、今大会のコロンビア戦ではマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたように、大迫のうまさが際立った。体の使い方が上手いので、敵を背負って後ろ向きでボールを受けても、そこから反転して前を向き、パスを前に出したりシュートしたりできるのだ。そんなことができるのも、ブンデスリーガに行ってから横隔膜をうまく使うトレーニングをしたおかげらしい。成長の陰には人知れぬ努力があったのだ。

そして、元日本代表監督のオシムはポーランド戦について「満足のいく試合とは言えない」というコメントを残している。また、目標を一つ達成したのだからまずは満足すべきだが、これで終わったわけではないとも言っている。

次のベルギー戦、死力を尽くして勝利を目指してほしい。たとえ、それがどんなに厳しくても……
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2018年06月15日

Number 7/19

「Number 7/19」
★★★



いよいよサッカーW杯が始まる。

巻頭インタビューは西野朗監督。5月30日のガーナ戦で3バックを試したのは、W杯本番で予想される様々な状況に対応するためだという。1つのシステムだけでは難しいので、選手たちに3バックの感覚を持ってもらいたかったのだ。

また、「日本化されたサッカー」をやろうとしているようだ。コレクティブにボールを動かしながら、相手の守備を突破し、一人ひとりの特徴を生かしてほしいと言っている。

西野は、戦術に選手を合わせるのではなく、選手の特徴に応じてチームを作っていく。Jリーグの監督時代からそれは変わっておらず、また選手には攻撃的マインドを持たせるという。攻撃的なサッカーを好む監督ではあるが、まずチームに求めるのは、意外にも守備の意識である。それも、前でボールを奪うことで攻撃的なサッカーを体現しようとしている。

コロンビア(FIFAランキング16位)、セネガル(FIFAランキング27位)、ポーランド(FIFAランキング8位)。日本は61位だ。FIFAランキングを見ても分かるとおり、どのチームも日本より格上だ。そして、今号のそれぞれの国の記事を読むと、どのチームも手強い。

しかし、「日本がサプライズを起こせる可能性は大いにある」と言う人物がいる。あの元日本代表監督のオシムである。万全の準備をすれば、日本もサプライズを起こせるというのだ。現状では、オシムの言葉を信じ、日本代表が100%、いや120%の力を出し切れることを祈るのみである。
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2018年04月26日

Number 5/17

「Number 5/17」
★★★★★



マリナーズに戻ったイチローの特集号である。

巻頭のロングインタビューで、イチローは言う。

「人の何倍もの努力なんて、できっこない。自分の限界を少しだけ超えることを積み重ねてきただけ」と。そうして年を積み重ねてきたという自信があるから、心が折れることがあっても泰然としていられたのだ。

また、「ムダも大事だ」とも言う。結果が出ていれば、何も変える必要はないと考える人は多いが、いろいろ試行錯誤し、遠回りしてこのやり方が正しいというところに戻ることは大きいとイチローは言うのだ。次元は全く違うが、私も集中的に英語の学習に取り組んでいたころ、結果は出ていたが、数多くの勉強法を試し、自分にとって効果のある学習法を見つけることができた。ムダな試みも多かったと思うが、結局は自分にとってプラスになったと感じる。

いつも思うことだが、イチローの言葉には含蓄がある。アスリートでありながら、哲学的でもある。

二刀流の大谷選手の活躍も楽しみだが、イチローにも、本当に50歳を目標に頑張ってほしいものだ。新聞やニュースでイチローの打率や安打数を見る、という楽しみがもう少し続くように……。
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2018年03月18日

Number 3/29

「Number 3\29」
★★★★★



サッカーのロシアW杯が近づいてきた。果たして、本田圭佑は日本代表に選ばれるのか。ハリルの判断は難しい。明らかにコンディションは良くなっているが、メキシコリーグで戦っていることがマイナス材料になるかもしれない。

しかし、巻頭記事にもあるが、本田はここ2大会(南アフリカ、ブラジル)で日本が挙げた6点のうち、アシストも含めて実に5得点に絡んでいるのである。実績も、W杯での経験もあり、コンディションもいい。そんな選手を、簡単に外していいのだろうか。

この後、南アフリカW杯の対デンマーク戦など、本田が活躍していた懐かしい場面の記事がある。改めて、本田が日本代表でしてきた貢献を思い返さずにはいられない。

現在のシステムである4-3-3の左のインサイドハーフで本田を起用したら、という記事もあったが、W杯本番で、親善試合でも試したことのないポジションで本田を使うことはまずないだろう。

しかし、いざという時(特に、相手に引いて守られた時)の切り札として本田を置いておくのは一案である。状態もいいし、今でもいざという時に何かしてくれそうな選手ではあるので。

W杯出場選手の発表が楽しみだ。
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2018年01月14日

Number 1/13

「Number 1/13」
★★★★



サッカーロシアW杯、グループH。相手はポーランド、コロンビア、セネガル。今の日本代表と比べると、いずれも格上だ。

今号では、ハリルホジッチ日本代表監督がW杯の展望を語る。完璧な準備をすれば、初戦のコロンビアに勝つことも可能だという。ブロックを作ってプレスをかけ、奪ってから縦に速い攻撃をする、という方向性は変わらないようだ。それが、今日のサッカーだからだと言う。日本には個の力で違いを作り出せる選手がいないので、コレクティブなサッカーを強化していくしかないのだ。

また選手選考では、岡崎、香川、本田に対してもポジションを保証していない。これがハリルホジッチのやり方だ。

そしてハリルは、机上の議論ではポーランドなどの方が優れているが、ピッチの上の現実はまた別で、ひと試合ならあらゆる可能性があるという。それを予選3試合で実現するためには、あと6か月間、メンタル、フィジカル、戦術のあらゆる面で綿密な準備をしなければならない。そして、勇気を持ってリスクを冒す必要がある。それがハリルのスピリットである。

最近の日本代表の試合を見ると、本当に大丈夫かな、と思うことが多いのだが、ハリルのスタンスは全くぶれていない。この監督ならやってくれる、という希望を十分に持たせてくれる今号だった。
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2017年09月09日

Number 9/15 臨時増刊号

「Number 9/15 臨時増刊号」
★★★★★



やった!!サッカー日本代表、ロシアW杯出場決定!

というわけで、W杯出場決定を受けての臨時増刊号である。

巻頭記事にも書かれているように、オーストラリア戦の浅野と乾、井手口の先発起用はかなり大胆だった。どちらかと言えば、浅野はスピード、乾はドリブルで、途中出場して試合のリズムや流れを変える選手だと思っていた。そのため、こんな起用をしてこの試合は大丈夫か、と思ったものだ。しかし、結果的にはこの采配が当たった。この記事によれば、ハリルホジッチ監督は、前回W杯では、アルジェリア代表を率いて4試合全てで先発を入れ替えたという。それでハリルは「奇術師」と呼ばれた。まさに、オーストラリア戦はそんなハリルの特徴がよく出た試合だった。

ハリルになってから、戦術的な引き出しは確かに増えた。日本代表に招集する選手をどんどん入れ替えることにより、選手間の競争も激しくなり、チームは活性化した。

豪州戦では、21歳の井手口と22歳の浅野が点を取ったのも大きい。

オーストラリア戦では、相手のほうがボールのポゼッション率は上だった。オーストラリアは実力がほぼ互角の相手だが、W杯で格上の相手に当たった場合には、当然日本よりも相手のポゼッション率が高くなるだろう。その時、豪州戦のような試合運びができれば、勝てる確率も高くなる。

簡単ではないが、ここからさらに1段階、2段階のレベルアップをして本番に臨んでもらいたい。ハリルの名采配と選手の活躍を大いに期待したいと思う。
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2017年08月25日

Number 9/28

「Number 9/28」
★★★★



サッカーのW杯出場を賭けたオーストラリア戦が迫っている。

巻頭言はオシム元日本代表監督。オーストラリアは優れているが、日本も悪いチームではなく、相手に警戒されるべき存在だという。必要以上に悲観的にならず、勝つために全ての力を尽くし、すべてを試みるべきだと主張する。

日本代表の長谷部も似たようなことを言っている。日本は現在グループ首位で、ホームで自力でのW杯出場を決められるチャンスがある。だから、いい意味で「楽観的」になるべきだというのだ。

福西崇史の「オーストラリアに勝つ方法」も興味深い。現在のオーストラリアは粘り強く、パスをつないで崩すサッカー。しかも、その完成度は右肩上がりに高まっている。そんな中で日本が勝つ方法とは。福西は、前線からプレスをかけて、サイドの高い位置に起点を作り、相手のサイドを下げさせるべきだと主張する。攻略のキーマンに挙げるのは香川。香川の特長をオーストラリアは嫌がるはずだ、という。

次の試合が大一番となる。オーストラリア戦で決められなければ、アウェーでサウジとの最終戦が待っている。不可解な判定があるかもしれないし、何が起こるか分からない。だからこそ、次で決めておきたい。代表候補の選手たちはそれぞれの決意を胸に、豪州戦に臨もうとしているようだ。

そんな覚悟を感じ取れた今号だった。
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2017年06月03日

Number 6/15

「Number 6/15」



サッカー日本代表特集である。

DFの吉田麻也は、ザックジャパンよりも今のハリルジャパンのほうが強い、と思っており、ブラジル大会と同じ組み合わせならベスト8まで行ける自信はあると言う。日本代表のキャプテンとして、なかなか頼もしい言葉である。

成長したFW、久保や大迫の記事もある。久保はビッグクラブで活躍したいという思い、大迫はW杯で活躍したいという気持ちがあるようだ。

そして、最も印象に残ったのが、新旧「KOH」取扱説明書である。古いKOHは香川、岡崎、本田の3人。新しいKOHは久保、大迫、原口だ。新しいKOHのほうは、3人ともスペースでの1対1で縦に仕掛ける技術、走力、スピードがある近代的なアタッカーだ。年齢的にも、そろそろ新旧の「KOH」の世代交代の時期だと思うが、それは各選手の活躍次第。さて、これから生き残る選手が誰になるか、興味津々である。

W杯予選も、残りはアウェーでイラク戦、ホームでのオーストラリア戦、そして最後はアウェーでのサウジアラビア戦である。W杯出場が決まるまでは、一つも気を抜ける試合はない。

新旧の選手がうまく融合し、ロシア行きの切符をつかみ取れることを信じたい。
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2017年01月13日

Number 1/26

「Number 1/26」
★★★★★



テニスの2017年シーズンが始まった。日本人として注目するのは、もちろん錦織圭である。

2016年はタイトルこそ1つだけだったが、自己最多の58勝を挙げ、実り多いシーズンだった。今年はどうだろうか?

今号によれば、錦織はマリーとの差は「僅差」だと思っているらしい。実際、去年も全米で勝ったし、手応えはあるのだろう。

一方、ジョコビッチは苦手にしている。まだ有効な対策も見つかっていないという。

2014年は挑戦者として勢いだけでプレーできた。しかし、今は相手も錦織を研究してくるので、簡単には勝てなくなっている。錦織が現在求めているのは「メンタル面の強化」だという。いろんな意味でのタフさが必要なのだ。

具体的に、マリー、ジョコビッチに勝つにはどうすればいいのか。

ジョコビッチは前回の対戦を分析し、ボールの弾道を変えたりして考えたプレーをしているらしい。もちろん、錦織も考えて対策を練っているのだろうが、ジョコビッチを倒せるほどではないということだろう。もう少し攻めに遊びがあり、またネットプレーなどで一試合の中での走行距離が増えればいい、というのがジョコビッチに対する心構えである。

マリー対策は、ファーストサーブに対するリターンの速度を上げ、バックハンドのダウンザラインなどをうまく使いながら展開を早くしていくことだという。

どちらも、簡単にできることではないが、錦織はまだ27歳。伸びしろはまだあるはずなので、何とかマリー、ジョコビッチを超えて日本人初のグランドスラム制覇を成し遂げてほしいのものだ。
ラベル:錦織圭 テニス
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2016年11月19日

Number 11/25

「Number 11/25」
★★★★



日本代表、サウジアラビア戦勝利。勝っただけではなく、内容も良かった。高い位置でプレスを連動して掛け、相手に思うように攻撃させない。ボールを奪ったら素早く攻撃に移る。4試合連続ゴールを決めた原口も、やっとハリルが言う「デュエル」の部分が発揮できたと言っている。

清武や大迫の記事もあるが、本田や岡崎に替わって彼らが活躍したのも大きい。

そして原口の記事もある。2014年から肉体改造を始め、ケガをしない体作りをしてきた。そして、トレーニングの内容や身体のケアを手帳に細かく記していた。そんな地道な努力が実り、現在の活躍につながっているのだろう。

「ハリルホジッチの頭の中」と言う記事も印象に残った。ハリルが学ぶものがある、と言うのは今年のEUROの決勝トーナメント1回戦でイングランドを破ったアイスランド。勇敢に全力で戦い、組織的なスピリットが高く、良い守備をする。ハリルのサッカーの方向性はスペインよりアイスランドなのだ。

そして、日本人はおとなしいと指摘している。試合では、感情を爆発させ、表現していかないとやられてしまうと言う。

その点でも、サウジ戦は良かったと思う。プレーしている選手はみんな必死で走り、しっかりと守備をし、攻守の切り替えも速かった。絶対勝つという気持ちが前面に出た試合だった。

後半戦も厳しい試合が続くが、サウジ戦のような日本代表なら大丈夫。きっと、ロシアW杯への切符をつかめるだろう。
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2016年09月10日

Number 9/16 臨時増刊号

「Number 9/16 臨時増刊号」
★★★★★



ロシアW杯最終予選、初戦UAEに1-2で敗北。しかし、そんなに悲観することもなさそうだ。

今号に、残り試合4勝3分1敗でW杯出場権は獲得できるという記事があるのだ。過去の2位での予選通過国のデータから弾き出した数字のようだ。あくまでも、これまでのデータからの計算にすぎないので、その通りにうまくいくとは限らない。だが、少なくとも「初戦に負けると、W杯出場確率0%」というデータよりは具体的で、試合をする上で参考になる数字だし、何より希望を与えてくれる。

本田へのインタビュー記事もある。彼は、まだ自分はサッカー選手として伸びていると感じているそうだ。能力が落ちてきたら辞める、とも言っている。選手としては2018年W杯までと思っているようなので、これからも日本代表をロシアに導く大活躍を見せてほしい。

ドイツリーグ、マインツの武藤の記事もある。彼は、本田、香川を超えたいと言っている。確かに、本田や香川ばかりがいつまでも主力では困る。いい意味での世代交代が必要なのだ。勢いのある若手と円熟したベテランとの融合によってチームは活性化していく。

日本代表前監督のアギーレもインタビュー記事で言っている。「短期間で最大限のパフォーマンスを出すことを求められるW杯のような国際大会では、年齢の低い選手は確実に必要になってくる」と。

タイ戦の浅野や原口のように、この最終予選、若手選手の大いなる奮起を期待したい。
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2016年08月14日

Number 8/26 特別増刊号

「Number 8/26 特別増刊号」
★★★★



イチローの3000本安打達成記念の増刊号である。

2013年ごろから、イチローの加齢による衰えがささやかれるようになった。成績も下降気味である。昨シーズンの打率は.229。さすがにイチローも衰えた、もうすぐ引退ではないか―。そんなことを考えざるを得なかった。しかし、今シーズン、彼は見事に復活した。代打と先発との併用のため、安打数はさほどでもないが、もし今シーズン全試合に先発していたら、200本とは言わないが、確実に150安打ぐらいはできるだろう。それぐらい今のイチローは好調だ。

イチローが特別なトレーニングマシンでトレーニングをしている写真もある。彼はそのマシンでのトレーニングを欠かさない。筋肉をつけるためのものではなく、筋肉や関節の柔軟性を保つためのものだそうだ。イチローがこれだけ長くメジャーでやってこられたのも、このマシンのトレーニングによるところが大きい。このマシン、特注で全部揃えるのに「家一軒は建つ」そうだ。しかし、それは必要経費というものだろう。

今号によれば、イチローは壁にぶつかっても、それを肉体や年齢のせいにせず、技術的な面を改善することによって乗り越えてきた。すごいのは、自分で年齢という限界を決めてしまわないことだ。本当に50歳まで現役でやれるかもしれない。メジャーリーグ専門の記者によれば、「あと2年はやれる。安打数は200本ぐらいは行けるだろう」という。しかし、本当に50歳までできれば、夢の日米通算5000本安打だって不可能ではないのだ。メジャーでやれなくても、日本に帰ってくれば達成できる可能性はある。

そんな夢を見させてくれるイチローは、(分かりきったことだが)やはり尋常な選手ではない。
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2016年06月04日

Number 6/16

「Number 6/16」                   
★★★★



大記録がいよいよ近づいてきた(メジャー通算3000本安打まで37本、日米通算安打世界記録まで15本、2016年6月2日時点)イチロー。

今シーズン、4月16日のブレーブス戦6回、イチローは代打で出場するはずだった。しかし、相手が左投手に交替すると、マーリンズの監督はイチローに右打ち選手の代打を送ったのだ。結局その采配は失敗に終わったが。

しかし、翌日の試合、6回からセンターに入ったイチローは2安打1打点1盗塁の活躍。前日の扱いに対する不満の色も見せず、いつも通りにルーティーンをこなし、きちんと結果を出して見せた。

イチローは毎日、寸分変わらぬルーティーンをこなし、周囲からは「ロボットのようだ」と言われるという。ラグビーの五郎丸選手のように、決まった行動をすることで気分が落ち着き、集中力を高めて安定したパフォーマンスを発揮することができるのだろう。上述の、代打の代打を出された次の試合の活躍などは、そのことを証明したと言える。

あのピート・ローズは42歳で121安打、その後の2シーズンでは連続で107安打したらしい。今シーズンの好調ぶりを見ると、まだまだイチローもいけるのではないかと思わせるデータである。

イチローの毎試合の安打数や打率を楽しみにしてきたファンとしては、1日も長く活躍し続けてほしい。
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2016年05月01日

Number 5/19

「Number 5/19」
★★★★★



今シーズンのサッカー欧州リーグ、信じられないことが起きつつある。イングランドのプレミアリーグで、降格候補と言われたレスターが優勝を目前にしているのだ。金のない弱小クラブのはずなのに、なぜこんな展開になっているのか。

カウンターを主にしたラニエリ(監督)と選手の特性が完璧にマッチしたこと、今シーズンのプレミアが荒れた展開になっていること、レスターがFAカップとリーグカップで早々に敗退し、リーグに専念できたこと、などが理由らしい。

さらに、そこに岡崎慎司という日本人選手が入っているのもすごい。彼自身、移籍した時は残留争いをするチームなのだろうと思っていたそうだ。しかし、思いもよらぬチームの快進撃。岡崎も見事なオーバーヘッドでのゴールなど、奮闘している。いよいよ岡崎自身初となる(移籍1年目なので、当たり前だが)プレミアリーグ優勝が近づいてきている。

ラニエリは、今シーズン就任してからチームをあまりいじらなかったらしい。選手たちは、昨シーズンラスト2か月に結果を出せたハードワークとカウンターに手応えを感じていた。それを知って、ラニエリは自分の用意した戦術や練習メニューを捨てたのだ。彼が選手たちに特別にやらせたのは、守備練習だけだった。しかしその成果で今シーズン後半、レスターは1-0の勝利が増えたのだ。

最近はそうでもなくなったのかもしれないが、ロースコアのゲームであるサッカーでは、時にジャイアントキリングが起こりうるのが楽しみの一つ。そんなサッカーの醍醐味を体現してくれているレスターは、ファンならずとも応援したくなる。あと3試合。頑張ってほしい。
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2016年03月24日

Number 3/31

「Number 3/31」
★★★★★



サッカー日本代表特集である。

トップ記事はサッカー日本代表監督、ハリルホジッチへのインタビュー。彼によれば、チーム作りの第一段階は順調だったという。しかし、日本代表はもっと進化できるとも言っている。課題は攻撃である。ハリルは、アグレッシブさが足りないと言う。ボールを支配しながら、バイタルエリアでアグレッシブなプレーができないのは、何かそれができない精神的なバリアがあるのだろうと。

また、ハリルは非常に仕事熱心である。国内(Jリーグ)の選手だけを集めて合宿を行う監督は珍しい。彼は、これまでの代表監督としての成功は、このやり方をしてきたからだと主張する。まあ、今の日本の実力を考えれば、W杯出場は大丈夫だろう。今は第二段階で、予選を突破してからが第三段階だそうだ。ディテールが重要で、あらゆる戦術的な準備をして本大会に望むつもりのようだ。

仕事熱心で戦術家のハリルなら、きっと日本代表をうまく導いてくれるだろう。そう期待させてくれる記事だった。

五輪代表の手倉森ジャパンにも期待したい。手倉森監督は、堅守速攻、遅攻、賢いポゼッション、リスタートの有効活用、したたかな試合運びのような戦い方の引き出しを全てそろえて、相手によって有効な武器を選ぶという。現実性と柔軟性を兼ね備えた監督なのだ。オリンピックが楽しみである。

他にも、本来の調子を取り戻した本田圭佑や、新天地で奮闘している岡崎の記事などもあり、今後の日本選手と日本代表の活躍が楽しみになる号になっている。
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2016年03月05日

Number 3/17

「Number 3/17」
★★★★



今号はサッカーJリーグがメイン。

トップのインタビュー記事はガンバ大阪の遠藤。彼は、今のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)でJのチームが優勝できないのは、他国のチームのレベルが上がっているせいだという。「Jリーグの戦術はガラパゴスか最先端か」という本によれば、Jリーグの戦術はヨーロッパの最先端に近づきつつあるらしい。Jのレベルは決して低くはないのだ。去年のクラブW杯の広島の活躍を見ても、それは明らかである。他の国のレベルが上がっているため、かつてガンバ大阪や浦和レッズがACLを制した時より優勝は難しくなっているが、そのうちまたACLでタイトルを取れる時が来ることを信じたい。

サンフレッチェ広島のフォワード、浅野拓磨の記事もある。浅野の中学校の時のサッカー部監督によれば、彼は「速さだけではなく、うまさもある」子だったらしい。確かに、韓国とのアジア選手権決勝の2ゴールは見事だった。特に一点目はうまくボールを浮かせて決めた、技ありのゴールだった。

浅野は広島の将来のエース候補だ。去年のように、途中出場してゴールを決めるスーパーサブではなく、スタメンでも活躍できる選手に育ってほしい。将来のフル代表のエースになるためにも・・・そんなことを思わされた。

今年のJリーグをもっと楽しめる、そんな内容の今号である。
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2016年02月08日

Number 2/18

「Number 2/18」
★★★★★



祝、サッカーU23五輪出場&アジア制覇!

今号はU23日本代表に関する記事が中心である。トップ記事はU23アジア選手権での手倉森監督の采配に焦点を当てている。

確かに、この大会、監督の采配は冴えていた。普通、毎試合先発メンバーを入れ替えるなどということはしないと思うのだが、手倉森はそれを実行したのだ。それには、選手の疲労を分散させ、選手全員がポジションを争い、自分が試合に出て勝つという当事者意識を持たせる意味があった。

そして、選手交代もピタリと当たった。これは、手倉森監督が交代に明確な意図を持たせ、選手全員がその意図を共有したからである。交代選手が活躍したのはまぐれではない。

振り返ると、若いチームのせいか、1試合1試合成長してきた感がある。「勝負弱い」などと言われていたようだが、今大会の決勝などを見ていると、むしろ勝負強いという印象を受けた。1勝するたびにチームは自信をつけ、あの決勝での逆転劇につながったのだろう。

本当に五輪でメダルが取れるのでは? そう思わせてくれる活躍ぶりだった。

リオでの彼らの大活躍を期待したい。
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2016年01月07日

Number 1/21

「Number 1/21」
★★★★



今号は「2016年の16人 挑戦者たち。」と題して、16人のアスリートについての記事がメインになっている。

その中でも、やはりイチローには期待したい。去年と同じヒット数(91本)でも通算最多安打記録(あと43本)、メジャー通算3000本(あと65本)は達成できる。常に100%の準備をし、1打席1打席にベストを尽くす彼なら、また3割を打つことも可能なはずである。

サッカーのハリルホジッチの日本代表も楽しみだ。ハリルによれば、日本代表(世界ランク53位)は世界の各国代表の中では3部リーグに位置する。彼がアルジェリアの監督に就任した時も、ランキングは52位だった。しかし、ブラジルW杯後はランキングが15位にまで上がったのだ。彼の手腕は確かである。ハリルは、日本がステップアップするために必要なのは堅い守備で、ブロックを作って前に進みながら守ることにトライしているという。これにより速攻が可能になり、より効果的に攻撃できる。また、彼は日本代表にはかなりの伸びしろがあると見ており、どうすればチーム力が向上するかも分かっているらしい。今はまだ、選手の組み合わせをテストしている段階なので、これから次のW杯までにチームが完成し、W杯本番で「世界と戦える」チームができてくるのだと思う。これからが楽しみだ。

今年もアスリートたちの「挑戦」が実を結び、確かな結果が出る1年になりますように・・・。
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2015年10月02日

Number 10/8

「Number 10/8」
★★★★



今号のトップ記事はサッカーの香川真司である。今シーズン、本来のパフォーマンスを取り戻した香川。ブラジルW杯で結果を出せず、復帰したドルトムントでも不調が続いていた。それが今シーズン好調な理由は、当たり前のことだが、初心に戻り人よりトレーニングをするようになったこと。トレーニングについて注意深く考え、取り組むようになり、また試合前にその試合のイメージを持ち、身体のケアもしっかりとするなど、試合前の準備をするようになったことだという。今は24時間、サッカーがどうしたら上手くなるのか考えているらしい。やはり、そのぐらいの意識でないと競争の激しい欧州のリーグ(ブンデスリーガ)で結果を出すことはできないのだろう。

自分のパフォーマンスに一喜一憂せず、1つひとつのプレーを丁寧にしていく。試合が終われば、次の試合に意識を向ける。それが現在の香川である。

香川だけでなく、今シーズンのドルトムントが好調なのは、監督が替わったおかげでもあるようだ。新監督トゥヘルはプレスをかけてボールを奪い、ショートカウンターというそれまでのサッカーだけでなく、ポゼッションサッカーをプラスするようになった。チームの状態がいいからこそ、香川も調子よくプレーできているのだろう。

香川の活躍でドルトムントがチャンピオンズリーグで優勝したら・・・達成は困難ではあるが、ぜひ実現して日本人初の欧州チャンピオンズリーグ制覇選手として歴史に名を刻んでもらいたい。
posted by 三毛ネコ at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Number | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする