2016年10月15日

総合英語 Forest 6th edition

「総合英語 Forest 6th edition」 石黒 昭博
★★★★★



何年か前に某大手通信添削会社で英語の添削指導者として働いていたのですが,仕事を始める前に高校レベルの文法ぐらいはひと通りやっておこうと思い,購入しました。

カラーで色分けされていて,また図も多く,非常に分かりやすかったですね。私が英検準1級だったころですが,文法書を読み通したことはなかったので,けっこう新しい発見がありました。2か月ほどで,3回通読しました。準拠問題集ももちろんやりました。この文法書を学習した時はまだ中学一年生の添削だったので,あまりこの本の内容が役に立つことはなかったのですが,この先レベルアップしていけばきっと役に立つと思わせてくれた内容でした。

やり方としては,基本的には例文を必ず数回音読しました。英語の達人の多くは音読を勧めています。実用英語では音読は必須です。もちろん,受験英語にも音読は役立ちます。繰り返し音読すれば,その文章をより深く理解できるし,暗記するぐらいまで音読すれば,文法が体に刷りこまれ,反射的にその文法が使えるようになります。これからフォレストをやる人は,ぜひ音読を中心にして学習してみてください。
ラベル:文法
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2016年03月12日

思考力をみがく英文精読講義

「思考力をみがく英文精読講義」                  薬袋 義郎
★★★★



気軽に読める本ではない。英語読み物というより、はっきり言えば英文読解のテキスト。私も一応、薬袋さんの「リー教」、「べー教」、「リー教ドリル」、「エッセンス2、3」、「リーディングの真実」をやり終えているのだが、それでもこの本の課題は難しかった。英文の構造はかなり正確に取れるようになってきたが、この本は「構造も単語の意味も分かっているので、内容が分かった気になる(しかし、本当は分かっていない)」英文を扱っている。F.o.Rをマスターした人でも難しい設問である。

薬袋さんは「あとがき」で英文を読む力は6段階ある、と言っている。Level1の(1-a)からLevel3の(3-b)までである。この本を終えて、自分のレベルを判断してみると、英文の難易度によって差はあるが、正直に言ってLevel1の(1-b)(自分の誤読を正解だと確信しているが、本当の正解を見せられると、それが正解であることが分かる)が多かった。ちなみに、1番高いレベルの(3-b)は「はじめから正解がわかり、それ以外の読み方(=誤読例)など思いつきもしない」である。自分の英文読解力はまだまだだと感じざるを得なかった。しかし、薬袋さんも最初は(1-b)レベルからのスタートだったらしいので、これから精進してせめて(3-a)(はじめから正解がわかるが、同時にそれ以外の読み方(=誤読例)も思いつく)レベルを目指したい。

「はじめに」に書かれているのだが、ある大学教授が薬袋さんに、a blue skyを「青い空」と訳したのでは英文を読んだことにはならないと言ったそうだ。その青が、「地中海の青」か「翡翠の青」かが分かって初めて英文学作品の鑑賞というレベルになるという。いくらでも上には上がある。本書を終えて、自分の英語の読解力の低さを痛感させられた。
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2015年06月01日

英語リーディング教本ドリル:基本から鍛える

「英語リーディング教本ドリル:基本から鍛える」
★★★★★



私は「リー教」をやって品詞分解による分析的な読み方ができるようになった。「リー教」のほうは練習用TEXTを20回以上やってマスターし、「べー教」のほうも2~3回通読した。薬袋さんの本は大部分読んでおり、F.o.R(フレーム・オブ・リファレンス)は一通り身につけたつもりだ。だから、「べー教」が出た時も、「これは必要ない」と思っていたが、じっくり読んでみると新たな発見がいくつかあった。それで、本書もきっと読んでみる価値はあると思って購入したのだが、思った通りだった。一読したところでは、Chapter1~3まではあまりやる必要を感じない。しかし、Chapter4は「リー教」をマスターした人でもやる価値はある。さすがに、今のレベルで本書を「リー教」ほど徹底的にやろうとは思わないが。

自分自身の経験から言えば、「リー教」をマスターし、週刊STなどを使ってF.o.Rによる品詞分解の練習を半年~1年ほどやれば、たいていの英文は十分読めるようになる。そういう意味では特にこの本をやる必要はないのだが、「リー教」の説明だけではどう判断すればいいのか分からない、あるいはまだ品詞分解の応用ができないという人がこの本をヒントとして活用するなら、読んでみる価値はある。「リー教」とは異なった英文が使われているので、「リー教」とは違った形で「この場合はこういう風に品詞分解する」ということに気づくことができるのだ。

F.o.Rをよりきちんと身につけたい人に。
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2014年09月01日

ラクラク突破 最強のTOEICテスト学習法

「ラクラク突破 最強のTOEICテスト学習法」              土屋 雅稔
★★



著者の経歴(英検1級,TOEIC990点)を知ってTOEICのスコアアップの役に立つかもしれないと思い,アマゾンで買ってみた。ちなみに,私は英検1級を持っているが、TOEICの点数はそこそこなので、こういった本を参考にする。しかし,はっきりいって期待外れ。例えば,文法問題対策として,英文法の問題集をやれと言う。それはいいのだが,文法事項を覚えるための方法論が書いていないのだ。これでは,何回繰り返してやっても知識が定着しない可能性がある。単語を覚える方法も,訳語と単語を何回か暗唱した後,訳語を手で隠して意味が言えるかどうかチェックする。これを繰り返せということである。しかし,この方法だと,覚えてもすぐに忘れてしまう。もっと楽で効果的な暗記法は存在する。私が苦手なリスニングの学習法も,目新しいことは書かれておらず,精聴と多聴が2本柱であるとか,発音できる音は聞き取りやすいとか,ある程度勉強した人にとっては当たり前のことばかりである。

同じようなタイトルだが,「TOEIC最強の学習法」(池田和弘著)のほうがよほど役に立つ。文法の学習法でも,ちゃんと使える形で覚えられる方法が紹介されている。単語の暗記法も2種類紹介されている。私はどちらの方法も試したが,確かに覚えられる。

この本を読む必要があるのは,本当のTOEIC初心者だけであろう。ある程度のスコアがある人にとっては,当たり前の内容で,特に買う必要はない。
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2014年01月02日

英語リーディングの真実

「英語リーディングの真実」                       薬袋 義郎
★★★★★




私は一昨年英検1級に合格し、今は翻訳の仕事をしている。しかし、薬袋先生の書に出会わなかったら、英検準1級にすら合格できたかどうかも怪しい。今の私があるのは薬袋先生のおかげである。

さて、本書であるが、まだ私が英検準1級を受験していた頃に、姉妹書「英語リーディングの秘密」に出会い、品詞分解に目覚めた。その時に1度、本書を読破しようと挑戦したのだが、その時は難しすぎて分からず、ギブアップ。そして今、もう大丈夫だろうと今一度読んでみる気になったのだ。

面白い。率直な感想である。私もいくらかは英文を読んできたが、ここまできっちりと理解して読んではいなかった。本当の英文読解とはこういうものかと目を開かされる思いがした。TIME、Newsweekを使った練習問題にも挑戦したが、なかなか手強い。

難しい単語には注釈が付いているので、英検準1級ぐらいでも読み通すことはできるだろう。しかし、TIMEやNewsweekでこの本のレベルの理解をするためには、英検1級以上の力がないと無理である。

内容の濃い、良書だ。「リーディングの秘密」、「リーディング教本」をやった後、しばらく品詞分解による読解を続け、TIME、Newsweekに挑戦する前にこの本を読むと非常に効果的であろう。
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2013年02月03日

コーパス口頭英作文

「コーパス口頭英作文」                        阿部 一
★★★★




私は去年,英検1級二次試験に合格した。1級の2次試験の役に立ったと思えるのが森沢洋介さんの「瞬間英作文」シリーズであった。瞬間英作文の第一ステージを半年ほどやったところ,1級に合格できた。その前に準1級の2次対策で1年ほど第一ステージをやっていたので,実質1年半やったことになる。その後は,ちょっとさぼっているが。また第一ステージからやり直さなければいけないと思っている。「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の中学2年レベルが終わりかけているところだが,中3レベルのあとやるつもりでこの本を買った。

 最初はやけに簡単な英作文だと思い,やる必要もないかなと思ったのだが,やってみると意外にスッと言えない表現が多い。Are you positive?(あなたは自信がありますか)やHe's on business.(彼は仕事中です)などがそうである。簡単なようでいて,日本語を見てすぐに英作文しようとすると口から出てこない。まあ,私のスピーキング力は英検1級に幸運にもやっと受かったぐらいのところで止まっているので,仕方ないのだが。

 難しい単語も使われていないし,長くても10語ぐらいの文章なので,そんなにきついトレーニングではない。私の感覚では,「瞬間英作文」シリーズのほうがはるかに負荷はきつい。「瞬間英作文」がつらいという人は,この本から始めてみるとちょうどいいかもしれない。「瞬間英作文」もそうなのだが,この本の英文は暗記してはいけない。日本語を見て,1秒以内ぐらいでサッと英語に直す。それをスムーズに英文が出てくるまで繰り返してやる。最後のほうはもうその英文を暗記してしまって日本文を少し見ればスラスラと英文が言えるぐらいになるのだが,そうなったらこの本は卒業である。別の本を教材として使うべきだ。決まった文を暗記して言うのが目的ではなく,英作文回路を作るのが目的なのだから。「英語上達完全マップ」というサイトに瞬間英作文の教材になる本が何冊か紹介されているので,この本を終えた人はそちらの本をやってみるのもいいだろう。
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2012年11月05日

Harry Potter and the sorcerer's Stone 

「 Harry Potter and the sorcerer's Stone 」 J.K. Rowling
★★★



 
 1章から,いわくありげな人物が登場し,面白くなりそうな予感がする。
 
 ある日,1通の手紙がハリーに届く。そこから,彼の冒険が始まる―50ページ目を読んだあたりから物語は動き始める。それまでの前置きは我慢して読まなければならない。
 
 ハリーは門番から,自分が魔法使いだということを知らされる。そして彼は魔法の世界へと足を踏み入れるのだが,そこは呪文を書いた本や空飛ぶほうきなど,魅力にあふれている。彼の行く手には何が待ち構えているのか?ご存知の方も多いと思うが,それは実際に本を読んでもらいたい。
 
 子供向けなので,読みやすい英語で書かれている。しかし,私の語彙(11000語ぐらい)でも1ページに2,3個知らない単語が出てきた。それでも,読書を妨げるほどではない。たぶん,このシリーズを読み通すためには10000語を超える語彙が必要だろう。ハリーポッターシリーズを絶賛する人もいるが,私の感覚では普通の面白さ。読み続けることはできるが,どんどん先を読みたいというほどではない。それでも,最後まで読み切れたので,読ませる力は十分持っている作品である。
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2012年08月01日

英検1級100時間大特訓

「英検1級100時間大特訓」                      植田 一三
★★★★



2012年7月,英検1級の二次試験に合格しました!1次試験は1月に受かっていたのですが,2次試験は1回目は完全な失敗で撃沈。それでも47点もくれたことはちょっと意外でした。2次試験の評価は意外と甘いのかもしれません。その後,5月ごろにこの本を手に入れて,スピーチの準備を始めました。私の目標は1次試験合格で,2次試験はおまけぐらいに考えていたので,あまり準備をする気にならず,結局5つぐらいしかスピーチは作れませんでした。しかし,ラッキーなことに,そのうちの1つのスピーチがそのままそっくり使えるトピックが出て,何とか合格点を取ることができました。

1級の2次試験に役立ったのは,この本と瞬間英作文,オンラインの英会話ぐらいでしょうか。この本には過去問を分析して2次試験で頻出のトピックを60まとめてあるので,それだけスピーチを作って覚えれば合格できる可能性は十分あります。植田一三さんには本当に感謝です。

この本のタイトルのように,100時間で合格できるほど英検1級は甘くありません。私は1次試験合格まで4年かかりました。しかし,コツコツあきらめずに努力していれば必ず受かる試験です。1級を目指す人は,ぜひこの本を活用して合格を勝ち取ってください。
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2012年05月10日

英語ベーシック教本-ゼロから分かる

「英語ベーシック教本-ゼロから分かる」               薬袋 義郎
★★★★★


私は最近英検1級の1次試験に受かったのだが,その英語力の基礎は薬袋先生の本によって作られたといっても過言ではない。先生の提唱する品詞分解によって英語の構文(英文の仕組み)が驚くほどよく分かるようになった。今は某通信添削会社で英語の添削指導をしているが,その勉強として大学受験レベルの文法書を3回ほど通読した。あっけないほどスラスラと読み終えることができた。これは薬袋先生の品詞分解で文法が分かりやすくなっていたからだと思う。

そして,仕事の際役立つかと思ってこの本(ベーシック教本)を買ってみた。予想したより面白く読めた。辞書の使い方なども書いてある。私はまず先生の「英語リーディングの秘密」を読んだのだが,一読しただけでは何を言っているのかさっぱり分からなかった。2回目でやっとその意図が分かり,これはすごい本だと思って何度も読んだ。その後,「リーディング教本」をやって,やっと先生の提唱する品詞分解ができるようになった。「リー教」を20〜30回ぐらい繰り返してやった。しかし,もし始めに「ベーシック教本」があれば,ずいぶん楽に勉強が進められただろう。ただ,中学レベルからとは書いてあるが,実際にはこの本は普通の中学生には難しいと思う。副詞的目的格や完了動名詞など,文法用語だらけなので,かなり英語の得意な中学生でないとついていけないのではないだろうか。私だったら,たぶん途中で挫折すると思う。しかし,基本からていねいに書いてあるので,社会人がもう一度英語をやり直すのには最適だろう。私自身,「リーディング教本」をマスターした後でも,けっこう新しい発見があった。薬袋先生の方式が性に合っている人なら,持っておく価値はある。
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2009年02月15日

究極の英単語セレクション―極上の1000語

「究極の英単語セレクション―極上の1000語」  向江 龍治
★★★




私は今、英検1級を取るために勉強をしているが、そこで満足するつもりはない。最終的には、TIME,newsweekがすらすら読めるようになりたい。そのためには2万語から3万語が必要だと思っている。そこで、1級を取った後、暗記するつもりでこの本を買った。

すべての単語と熟語に例文がついており、暗記しやすくなっている。CDには単語と例文が録音されており、日本語は録音されていない。

現在の語彙は、9000語から1万語というところだろうか。そのレベルでこの本を読むと、1級レベルの単語がところどころに見られる。この本は3 つのレベルに分かれている。その中で、たとえば、レベル1のroutという単語。これは1級の単語集で覚えた。また、レベル3にもprefaceや flukeなどの1級レベルの単語がある。そういう点から、この単語集は1級レベルの単語も含んでいるようだ。といっても、ほとんどは知っているどころか、見たことも聞いたこともない単語だった。1級を持っている人でも、この語彙集を買う価値は十分にあるだろう。

しかし、英検1級でも、受ける人は1回につきたった6000人ぐらいしかいないのに、その上のレベルを目指す人がどれだけいるのだろうか。私のような者にとっては、非常に貴重な語彙集なのだが、この本がベストセラーになることは、まずありえないだろう。…と思ったのだが、現在この単語集はアマゾンで4000位ぐらいになっている。意外な結果である。それだけ高いレベルで英語を学習する人が増えてきたということだろう。かなりの上級者向け。



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2008年12月28日

英語を話す力が一気に身につく!!瞬間英作文ドリル

「英語を話す力が一気に身につく!!瞬間英作文ドリル」 森沢 洋介
★★★★★




人気がある瞬間英作文の最新テキスト。他の著者による類書も2冊出ている。逆に言えば、真似をされるぐらいこのトレーニングが効果的だということである。私自身、その絶大な効果を身をもって体験した。数年前に、英検準一級の1次試験に合格したのだが、そのときは全然しゃべることができず、英会話スクールなどにも行っていなかった。合格してから、あわてて2つのスクールに通いだしたのだが、いかんせん、そんな付け焼刃で合格するほど準一級は甘くなかった。結局、2次試験は4回受けてやっと合格した。三回連続で落ちたときに知ったのが瞬間英作文であった。著者が勧めているテキストで1年ほどトレーニングをして、2次試験を受けたところ、1回目よりきちんと話せた感じがした。結果は合格。
 
さて、このテキストの使い方だが、ときどき誤解している人がいる。例文を暗記すると思っているのである。まあ、今まで学校教育では暗記ばかりさせてきたので無理もないが、このテキストは暗記したのでは意味がない。まず、日本語を見てできるだけスピーディーに英語に直して口に出す。できれば 1〜2秒で英語に直す。答えを見て合っていれば次に進み、間違っていれば答えの文を何回か音読する。その後、顔を上げて例文を見ずに何回か口にする。それから次の文に進む。これを1パートごとに何回も繰り返す。このテキストは3部に分かれている。1パートが150文。何回もやっていると、最終的には暗記してしまうのだが、そうなったらこのテキストは終わりである。次のテキストに移らなければならない。あくまでも、瞬間的にその場で英文を作るという作業に徹しなければならないのだ。英文をすばやく作り、口に出せる能力を身につけること。それがこのテキストの目的である。

自分の体験から言っても、間違いなく効果のある方法なので、ぜひ皆さんもやってみて欲しい。



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2008年08月31日

The Wall of Fools バカの壁

英語の100冊読書、やっと達成しました!これまでに読んだのは、penguin readersがレベル3から6まで60冊、洋販ラダーシリーズがレベル1から5まで40冊です。一年以上かかってしまいました。しかし、その効果はちゃんと現れました。とりあえず、100冊目の記念として、書評を載せておきます。


「The Wall of Fools バカの壁」        養老 孟司
★★



バカの壁は大ベストセラーになったが、私は読まなかった。そのため、このタイトルの本当の意味を知らなかったのだが、英訳されたものを読んで、やっと分かった。バカだからあることを理解できないのではなく、学ぼうと思えば学べるのに、自ら学ぶことを拒否し、「壁」を作ってしまっている―それがこのタイトルの意味である。

常識とつまらない知識の集合とは違うと著者は言う。大部分の人は後者を常識と勘違いしている。大部分の常識は「ある人から見た」事実にすぎない。我々はこのことをよく心にとどめておく必要がある。

科学もまた絶対的な事実ではない。たとえば、素粒子物理学には科学的な限界があることがすでに明らかになっている。科学を支える数学にさえ、限界がある。私たちはこれをどう解釈すべきなのだろうか。

我々は事実のほんの一部しか知らない―まずここからスタートしなくてはならないだろう。そうしなければ、私たちは学ぶことを拒否し、どんどん「バカ」になっていってしまう。

著者は、いろいろなキーワードを使って自分の考えを述べていく。そのひとつに、個性がある。個性の例として、みんなが笑っているのに泣いたり、葬式で一人だけ笑ったりするのが究極の個性だと言う。これは明らかに不適切な例である。個性とは、たとえばイチローや野茂のバッティング(ピッチング)フォームのようなもののことだ。最低限のルールをふまえた上で人と違っている部分が個性である。養老が言っている例は、イチローがヒットを打って三塁へ走り出したり、野茂が外野手に向かってピッチングをするようなものである。独創性も同じことで、個性を磨いたその先に見出せるものであろう。

養老は、個性や独創性を磨く教育は日本には必要ないと思っているようだ。しかし、資源もない小さな島国である日本が世界に対抗するためには独創性や技術力で勝負するしかない。そのための教育は当然必要になってくる。そういう意味で、著者の意見は理解しがたい。

著者は、生まれつき人はそれぞれ違っているのだから、個性を育てる必要はなく、むしろ他人を理解させる教育が必要なのだと言う。しかし、それには賛成できない。今まで受験中心の詰めこみ教育をしてきて、果たしてどれだけの人間が個性を伸ばせただろうか。今までの日本の教育は、三流を二流にしたかもしれない。しかし同時に、たとえれば、イチローや野茂のフォームを無理やり矯正し、一流を二流にもしてきたのだ。そういう意味で、個性を重視する教育は絶対必要だと思う。

養老孟司の著書は初めて読んだが、納得できない部分も多かった。しかし、いろいろな問題について深く考えるきっかけにはなる。考えるヒントとして読んでみてもいいかもしれない。
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2008年08月03日

文法・構文・構造別リスニング完全トレーニング

「文法・構文・構造別リスニング完全トレーニング」 石井 辰哉
★★★★★



英語を本格的に勉強し始めて約5年。英検準一級にも受かったが、リスニングの点数は低く、半分以上勘で答えているような状態だった。それまでにやった学習法といえば、ディクテーションとシャドーイング。それである程度の力はついたが、この本に書かれているように、「読めば分かるのだが、聞くと理解できない」状態が続いていた。聞き取ることはできるのだが、右の耳から左の耳に抜けていってしまうような状態で、内容が頭に入ってこないのだ。この本に出会ったのは、そんなときだった。

前書きを読み、その理論に納得できたので買ってみた。そんなに一生懸命やっていたわけではなく、1日に1/3ページぐらいのものだった。それでも効果はちゃんと表れ、全体の半分ほど終えたころにはテレビのNHKの2ヶ国語のニュースがかなり聞き取りやすくなっていた。それまでは天気予報やスポーツなどの聞きやすいニュース以外はあまり内容が取れない状態だった。それが、この本のおかげで、動詞や疑問詞などを意識して聞くようになり、ぐっとリスニングの理解度が増したのだ。知っている話題なら、ほぼ100%理解することもできるようになった。

ただ漫然と聞いているだけでは、リスニング力を上げるのはなかなか難しい。この本のように、きちんと狙いを絞って(動詞だけはきちんと聞き取る、疑問詞は絶対に聞き落とさないなど)聞くことが上達への近道となる。この本はそういう意味ではすごく役に立つ。私はもう終えてしまったのだが、この本の上級編があればぜひ買ってみたい。自信を持って薦められる本である。


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2008年06月15日

ポンポン話すための瞬間英作文パターン・プラクティス

「ポンポン話すための瞬間英作文パターン・プラクティス」
★★★★



「どんどん話すための瞬間英作文」の著者による、パターンプラクティスのトレーニング本。この方法は、基本文形を変化させながら瞬間的に口に出すことで基本文型を自由自在に使えるようにするためのもの。たとえば、I have a book.という基本文があり、それをDo you have a book?という疑問文に変えたり、He has a book.などと言いかえをする。
 
パターンプラクティスの有名なトレーニング書としては、「アメリカ口語教本」がある。口語教本には4つのレベルがあるが、この本(ポンポン話すための…)は口語教本の入門編から初級編にあたるようだ。どちらを選ぶかは好き好きだが、パターンプラクティスに的を絞って編集してあるため、この本のほうが英会話初心者には適している。口語教本のほうは、発音や会話文など、パターンプラクティス以外の余計な要素が入っている。

私は同著者の瞬間英作文をやって、英検準1級2次試験に受かることができた。それで、この本も役に立つだろうと思い、本屋で立ち読みしてちょっとやってみたが、どのページでも瞬間的に答えが出せたので、購入はしなかった。瞬間英作文を一定の期間やって、英会話力がついていたからかもしれない。私の英会話力は、中の下ぐらいであろうか。この本のトレーニングは純粋な瞬間英作文に比べると、基本となる英文があって、それを言い換えるだけなので、負荷ははるかに軽い。私も「どんどん話すための瞬間英作文」はやったが、そちらは瞬間的に答えが出ない文もけっこうあった。この本は、英会話の初心者には向いているかもしれないが、ある程度の力を持った人には不要なテキストである。TOEICで600点ぐらいあれば、純粋な瞬間英作文をやったほうが力はつくだろう。

たぶん、TOEICで500点以下ぐらいの初心者向けのテキストなので、それに該当する方はやってみてください。



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2008年04月20日

英会話・ぜったい・音読

「英会話・絶対・音読」          国弘 正雄
★★



英語上達完全マップというサイトに感銘を受け、このテキストで音読を始めた。といっても、このテキストは470点から600点レベルらしい。私の場合は、始める前からTOEICで600点を取っていたので、いくら音読しても、あまり変化は感じられなかった。
 
しかし、完全マップの著者によれば、どんなレベルの人でも、まずは中学2,3年のテキストの音読パッケージ(音読とリピーティング、シャドーイングを組み合わせたトレーニング)からやらせるという。

このテキストは、暗記するためのものではない。何十回も音読することにより、語彙や文法、構文などを取り入れ、英語をそのまま受け入れる回路を作ることが目的である。そのためにも、音読パッケージはかなり有効な方法だと思う。ただ、私自身の経験から言えば、残念ながら、音読では英会話力はつかない。話すために有効なのは、上記のサイトの瞬間英作文であった。

さて、第一サイクルでは、30回ぐらいを目標に音読をする。と言っても、単に音読だけをしていても飽きやすく、挫折しやすいので、シャドーイングやリピーティングを組み合わせてトレーニングをする。ただ、回数が重要なのではなく、音読しながら意味が理解でき、その英文のイメージがつかめるまで音読をする。詳細については、上記のサイトを参照してほしい。そのやり方だと、まず発音を矯正することができる。英語を日本語に変換して理解するということもなくなっていく。また、英語を英語の語順のまま理解するということもできるようになる。合計で100回前後の音読が必要であるが。私も、このテキストで60〜75回は音読をした。これからこのテキストで音読を始める人は、ぜひ完全マップのやり方でやってみてほしい。
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2008年01月27日

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」
                          森沢 洋介
★★★★★
 


 瞬間英作文トレーニングの第2弾。前作と同じく、中学レベルの英作文を口頭でするのであるが、この本では、文型別に英文が並んではいない。現在完了を使ったの文の後に助動詞を使った文が来たり、命令文の次にbe動詞の疑問文が来たりする。

 本書の後半では、1つの文の中に複数の文型が組み合わされた文を使って英作文を行う。たとえば、She looks very happy when she is playing the piano. というような文である。このような文を瞬間的に言うためには、まず第1ステージと本書の前半部分をきちんとできるようにしておく必要がある。しかし、この本をマスターすることができれば、かなりの英会話力がつくだろう。

やり方のコツとしては、最初から暗記しようとしないことである。結果として暗記してしまうのは構わないのだが、このテキストは、暗記するためのものではない。あくまで、瞬間的、反射的に英文を作るためのトレーニングである。暗記してしまった場合、そのテキストは終了し、次のテキストに移らなければならない。

 私自身は、まだ第1ステージの段階なので、この本についてその効果を詳しく言うことはできない。だが、英会話サークルで少しずつ話しやすくなったことや英検準1級の2次に通った経験から、この本のような瞬間英作文は英会話力をつける上でかなりの力を発揮すると断言できる。

 ちょっとやってみたが、けっこう難しい。次にどういう文型の文が来るか分からないため、文型別の英作文に慣れた身にはきつかった。私は準1級レベルなので、時間をかければ正解は出せるし、その英文は難なく理解できるのだが、いざ瞬間的に英作をしようとすると、なかなか思ったようにはできない。三単現のsが抜けていたり、現在完了にすべきところを、単なる過去形にしてしまったりする。知っていることとできることとのギャップをつくづく感じた。

第 1ステージでできた英作文回路をもとにして、応用力をつけるには最適なテキストだと思う。実際の会話では次にどんなことをしゃべるか予測できないこともあるので、本書のような方法で練習しておくことは絶対に必要だろう。



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2007年12月02日

TOEICテストスーパートレーニング 基礎文法編

「TOEICテストスーパートレーニング 基礎文法編」 薬袋 善郎
★★★★



学校文法を著者独自の視点で解説した文法書。1章から6章までは構文的な説明が中心、7章から10章までは純粋な文法事項を説明している。各章はそれぞれ 文法事項の解説→問題 という順番になっており、問題を通して本の内容を身につけさせる。さらに、この本で学んだ文法の総復習としての問題演習がついている。巻末には、TOEICの形式の問題もある。

この著者が得意としている、構文(英文の仕組み)の解説は、リーディングする際には非常に役立つ。また、現在完了の説明などは学校で学んだものとはひと味違った切り口で、おもしろい。

ただ、TOEICと銘打ってはいるが、TOEICの試験にすぐに役立つ実践的な内容とは言い難い。むしろ、英語力そのものを底上げするための学習書といったほうがいいだろう。すぐに役立つ文法の学習法としては、このブログで紹介した「英語上達完全マップ」や、「TOEIC最強の学習法」に書かれた方法で勉強することを薦める。

文法が苦手な人にとっては、非常に役立つだろう。この本の内容をしっかりと身につければ、文法力、構文力、リーディング力がUPするのは間違いない。
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2007年09月11日

英語リーディングの秘密

「英語リーディングの秘密」          薬袋 善郎
★★★★★



英語の構文(文の仕組み)を、いろいろな記号を使って細かく分析している本。品詞分解によって英文を読むための入門書、といってもいいだろう。巻末に、 TIMEの英文を題材にした問題演習がある。この本の方法に習熟すれば、TIMEであってもきちんと読めるということである。

はじめてこの本と出会った時、目からうろこが落ちる思いがした。単語1つ1つにしっかりと働きがあり、英文がこれだけきちんと読めるものなのかということに感動した。英語の初級者は、絶対一読する価値がある。

構文がしっかりと身についていない人には最適の本。一般的にイメージされる構文書とは別物。この本を読めば、本当の構文(文の仕組み)とそのとらえ方がどういうものかがはっきりするだろう。

構文と文法にはつながりがあるので、構文をしっかり勉強すれば文法力もUPする。

この本を読んで、品詞分解に興味を持った人には、同じ著者の「英語リーディング教本」をやることをお勧めしたい。もっとくわしく品詞分解による英文の読み方を解説している。




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2007年08月26日

TOEIC最強の学習法

「TOEIC最強の学習法」            池田 和弘
★★★★


 
 TOEICと題名に書かれているが、TOEICだけでなく、総合的な英語の上達法について書かれている本。著者が英語をマスターするまでの過程とその勉強量、必ず覚えられる単語の暗記法、速読ができるようになる方法、TOEICの文法の勉強法などが詳しく書かれている。著者は、英語の勉強法として、音読をメインにしていたらしい。

 特に、単語の暗記法と速読ができるようになる訓練法は必見。初級者から上級者まで、すべての英語学習者に役立つだろう。

 単語の暗記法は、2種類紹介されている。スーパーリピート方式と、スーパーソニック方式という。私も実際にやってみたが、確かに覚えられる。リピートのほうは、文脈を利用して単語を覚える。この方法は、覚えようと意識しなくても、簡単に覚えられる。しかし、忘れるのも速い。定着するまで、ある程度の復習が必要である。ソニックのほうは、単語とその意味をテープに録音して、何回も聞いて覚えるというやり方である。覚えるためには、集中して聞かなければならず、覚えるまでの時間もリピートより長くかかる。しかし、覚えるのに苦労する分、なかなか忘れない。

 文法の勉強法も、TOEICには役立ちそうである。私としては、文法の学習法は「英語上達完全マップ」の方法を薦める。その方法だと、いちいち専用のノートを作らなくてよいので、楽なのである。しかし、どちらを選ぶかは好き好きであろう。

 非常に読みやすく、勉強に疲れたときに読み返すと「よし、がんばろう」と気合が入る点もよい。



posted by 三毛ネコ at 15:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

英語がすきになる本

「英語がすきになる本」           吉井 淳一
★★★★



著者は30年間学習塾をされていて、これまで中学生向けに「英語らくらく学習王国」、小学生向けに「俳句式漢字楽習王国」(共にフォーラム・A企画)を出版され、25万部を越えるベストセラーとなっています。

その著者が、初の大人向けの本を出版されました。

内容は、英単語の暗記と、その単語の含まれた文章を読むことを通して、英語を好きになってもらおうという狙い。対象となる読者は、学生時代はあまり英語が得意ではなかったが、もう一度英語に挑戦してみようかと思っている社会人や、英語の勉強に苦しんでいる高校生、大学生でしょう。

本書には、英単語を覚えるためのユニークな仕掛けがあり、とても覚えやすくなっています。それは、俳句式単語暗記法。暗記が苦手な人も、この本のとおり学べば、必ず単語が覚えられるでしょう。たとえばslip(滑る)なら、 山下る 小石にslip おお痛い という俳句で覚えます。どうです?覚えやすそうでしょう?英単語のパズルもついており、楽しく単語が覚えられます。英文も、分かりやすく、バラエティーに富んだものが使われていて、飽きさせません。英文を読む楽しさと、読めることでどれだけ世界が広がるかを実感させてくれます。さらに、リーディング力がUPするように、ちょっとした工夫がされています。それは見てのお楽しみ。

英語の勉強法にはいろいろな方法があります。リーディングを例にとってみても、スラッシュ・リーディング、多読、音読、品詞分解 etc.…100人いれば、それぞれに違った勉強法があっても不思議ではありません。自分に合った勉強法を見つけ出すことこそ、最も重要なのです。

この本は、そのひとつの道を提示します。コンセプトはずばり「楽しさ」です。英単語を暗記することで、自分の巨大な暗記能力に気づき、その単語が含まれた英文を読むことで、「読める」喜びを発見する…読者はきっと、この本をきっかけにして、英語のすばらしさの一端に触れ、楽しみながら英語を学んでゆくことでしょう。ひいては、それが自分なりの勉強法を確立していくことにもつながるに違いありません。まさに、「すき」こそ物の上手なれ、です。

もう一度、英語のスタートラインに立とうとしているあなたに、お勧めします。
posted by 三毛ネコ at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする