2019年10月12日

ヘレン・ケラーの自伝です。前半が自伝、後半は家族や教師とやりとりした手紙、という内容になっています。

「The Story of My Life (Signet Classics)」       Helen Keller
★★★★★



ヘレン・ケラーの自伝である。前半が自身で書いた自伝、後半はヘレンの大学に入るまでの手紙が掲載されている。

ヘレン・ケラーは1880年、アメリカのアラバマ州で生まれた。父は軍人だった。ヘレンは幼少期の楽しい思い出を綴っているが、それは長くは続かなかった。彼女は病気になり、視力と聴力を失ってしまったのだ。医者には助からないとまで言われた。が、何とか一命は取りとめた。

しばらくするとヘレンは、自分はサインを出して意志を伝えているのに、他の人は口で自分の意志を伝えていることに気づく。自分も真似をしてみるが、それができないため、怒り、泣きわめく。しかし、そんなヘレンにも遊び相手がおり、けっこうわんぱくだったようだ。

両親はしつけの必要を感じ、ここでサリバン先生の登場となる。ヘレンが7歳の時である。サリバン先生に人形を渡され、手に「d-o-l-l」と書いてもらった。そこでヘレンは初めて物には名前があり、それを表す単語が存在することを知ったのだ。それまで暗い、何も聞こえない世界にいたヘレンの喜びはいかばかりだっただろうか。その喜びが生き生きと描写されている。

それでも、目も見えず、耳も聞こえないのだから、人とコミュニケーションを取るのも大変である。文章を組み立てて話をするための努力は相当大変だったようだ。ヘレンは後に言っている―自分の人生はサリバン先生と切り離しては考えられないと。

その後、ヘレンはボストンに引っ越し、そこで盲目の子供たちと友達になる。初めて、同じやり方でコミュニケーションを取る体験をしたのだ。

そんな風に成長していくヘレンだった。三重苦の少女、と言うとものすごいハンディのようだが、サリバン先生に会ってからのヘレンは実に生き生きと人生を謳歌している。その様子が活写されている。目も見えず、耳も聞こえないからこそ、逆に新しい物の名前を知ること、新しい知識、学習による世界の広がりの一つひとつが喜びだったのだろう。それが、ハーバード大学卒業という実績にもつながったに違いない。

ヘレンは健常者の喉や舌、唇に触れて真似をすることで、発話することも学ぶ。想像以上の苦労があったようだが、おかげで人と会話する時に手に文字を書く必要がなくなった。相手の話は唇に指を当てて聞き取るのだ。

ヘレンは子供のころから大学、それもハーバード大学に行きたいと思っていた。高校生になって、いよいよその勉強を本格化させる。もちろん、普通の受験生のようにはいかず、大変な苦労をしたようだが、何とか予備試験に合格する。

高校2年になり、苦手な数学なども勉強して、いよいよハーバードの最終試験に臨む。イギリスの点字で学んでいたものをアメリカの点字で解かなければならなかったりして、悪戦苦闘したが、結果は見事に合格!

後半の8歳から大学入学までの手紙も興味深かった。ヘレンの成長ぶりがよく分かるし、見た目は盲目でろう者でも、彼女の内面がどれだけ豊かかが示されている。外見で人を判断してはいけない、とつくづく思わされた本だった。
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2018年08月25日

The Story of My Life

「The Story of My Life」 HELEN KELLER
★★★★★



ヘレン・ケラーの自伝である。前半が自身で書いた自伝、後半はヘレンの大学に入るまでの手紙が掲載されている。

ヘレン・ケラーは1880年、アメリカのアラバマ州で生まれた。父は軍人だった。ヘレンは幼少期の楽しい思い出を綴っているが、それは長くは続かなかった。彼女は病気になり、視力と聴力を失ってしまったのだ。医者には助からないとまで言われた。が、何とか一命は取りとめた。

しばらくするとヘレンは、自分はサインを出して意志を伝えているのに、他の人は口で自分の意志を伝えていることに気づく。自分も真似をしてみるが、それができないため、怒り、泣きわめく。しかし、そんなヘレンにも遊び相手がおり、けっこうわんぱくだったようだ。

両親はしつけの必要を感じ、ここでサリバン先生の登場となる。ヘレンが7歳の時である。サリバン先生に人形を渡され、手に「d-o-l-l」と書いてもらった。そこでヘレンは初めて物には名前があり、それを表す単語が存在することを知ったのだ。それまで暗い、何も聞こえない世界にいたヘレンの喜びはいかばかりだっただろうか。その喜びが生き生きと描写されている。

それでも、目も見えず、耳も聞こえないのだから、人とコミュニケーションを取るのも大変である。文章を組み立てて話をするための努力は相当大変だったようだ。ヘレンは後に言っている―自分の人生はサリバン先生と切り離しては考えられないと。

その後、ヘレンはボストンに引っ越し、そこで盲目の子供たちと友達になる。初めて、同じやり方でコミュニケーションを取る体験をしたのだ。

そんな風に成長していくヘレンだった。三重苦の少女、と言うとものすごいハンディのようだが、サリバン先生に会ってからのヘレンは実に生き生きと人生を謳歌している。その様子が活写されている。目も見えず、耳も聞こえないからこそ、逆に新しい物の名前を知ること、新しい知識、学習による世界の広がりの一つひとつが喜びだったのだろう。それが、ハーバード大学卒業という実績にもつながったに違いない。

ヘレンは健常者の喉や舌、唇に触れて真似をすることで、発話することも学ぶ。想像以上の苦労があったようだが、おかげで人と会話する時に手に文字を書く必要がなくなった。相手の話は唇に指を当てて聞き取るのだ。

ヘレンは子供のころから大学、それもハーバード大学に行きたいと思っていた。高校生になって、いよいよその勉強を本格化させる。もちろん、普通の受験生のようにはいかず、大変な苦労をしたようだが、何とか予備試験に合格する。

高校2年になり、苦手な数学なども勉強して、いよいよハーバードの最終試験に臨む。イギリスの点字で学んでいたものをアメリカの点字で解かなければならなかったりして、悪戦苦闘したが、結果は見事に合格!

後半の8歳から大学入学までの手紙も興味深かった。ヘレンの成長ぶりがよく分かるし、見た目は盲目でろう者でも、彼女の精神がどれだけ豊かかが示されている。人を見た目で判断してはいけない、とつくづく思わされた本だった。
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2013年01月02日

Master of the Game

「Master of the Game」 Sydney Sheldon
★★★★




キンドルを使って英語で読んだ初めての本。まあまあ面白かった。最初は一攫千金の話で読者を引きつけ,その後もちょっと冗長な展開になりそうなところで何か事件が起きるのである。読者を飽きさせない工夫がされている。

私は英検1級の勉強をしているときに1級レベルの単語集3冊を暗記したのだが,この本を読んでいると,ところどころに1級の勉強の時に覚えた単語が出てくるのだ。1級の単語は難しすぎるといった話を聞くが,全然そんなことはないと思う。ペーパーバックの入門書と言われるシドニー・シェルダンの作品でさえ1級レベルの単語がけっこう使われているのだから,もっとレベルの高い本になれば1級を超える語彙が必要になるだろう。

この本を皮切りに,これからもどんどんキンドルでペーパーバックを読んでいきたいと思う。
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2012年11月05日

Harry Potter and the sorcerer's Stone 

「 Harry Potter and the sorcerer's Stone 」 J.K. Rowling
★★★



 
 1章から,いわくありげな人物が登場し,面白くなりそうな予感がする。
 
 ある日,1通の手紙がハリーに届く。そこから,彼の冒険が始まる―50ページ目を読んだあたりから物語は動き始める。それまでの前置きは我慢して読まなければならない。
 
 ハリーは門番から,自分が魔法使いだということを知らされる。そして彼は魔法の世界へと足を踏み入れるのだが,そこは呪文を書いた本や空飛ぶほうきなど,魅力にあふれている。彼の行く手には何が待ち構えているのか?ご存知の方も多いと思うが,それは実際に本を読んでもらいたい。
 
 子供向けなので,読みやすい英語で書かれている。しかし,私の語彙(11000語ぐらい)でも1ページに2,3個知らない単語が出てきた。それでも,読書を妨げるほどではない。たぶん,このシリーズを読み通すためには10000語を超える語彙が必要だろう。ハリーポッターシリーズを絶賛する人もいるが,私の感覚では普通の面白さ。読み続けることはできるが,どんどん先を読みたいというほどではない。それでも,最後まで読み切れたので,読ませる力は十分持っている作品である。
posted by 三毛ネコ at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする