2020年06月28日

怒りをうまくコントロールするための技術について書かれた本です。参考になりました。

「自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする
 はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック」    安藤 俊介
★★★★



怒らないようにしよう、と思いながらどうしても腹の立つことがある。そんな自分を変えたくて、この本を読んでみることにした。

アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで始まったとされる、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングだという。

この理論では、怒りには癖があるという。そして、子供の頃から「怒り」に触れていると、大人になっても怒りという感情を選択しやすくなるそうだ。

アンガーマネジメントとは、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようにすることらしい。

アンガーマネジメントの「クイック診断」というものが載っていたので、試しにやってみた。結果は大ハズレ。人の持つ「怒りタイプ」を公明正大タイプ、博学多才タイプ、威風堂々タイプ、外柔内剛タイプ、用心堅固タイプ、天真爛漫タイプの6つに分けて診断するというものだ。私は公明正大タイプや威風堂々タイプらしいが、「公明正大」でもないし、ましてや「威風堂々」ではない。一番近いのは、博学でも多才でもないが、「博学多才タイプ」だった。

しかし、役に立つテクニックもある。例えば、怒りを10段階で記録してみる。そうすると、自分がどの程度の強さで怒っているのかを相対的に理解できるようになり、必要以上に怒ることがなくなるらしい。また、アンガーログというものをつけるといいらしい。怒った日時や、何があったか、思ったことなどを、怒りを感じた時にすぐに書く。さらに、ムカッときたら、6秒待つ。

とりあえず、効果がありそうなので、この2つだけでも実行してみようという気になった。クイック診断は当てにならないが、読む価値のある本である。
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2020年02月15日

この本を読めば、AIの基本は大体分かります。個人的には、翻訳業の未来についてもっと言及してほしかったのですが。

「AI入門講座 人工知能の可能性・限界・脅威を知る」 野口 悠紀雄
★★★★



AIについてはもう何冊も本を読み、理解しているつもりなのだが、有名な野口悠紀雄がAIについてどう考えているかを知りたくて、読むことにした。

AIを敵だと思わずに味方だと思えと野口さんは言う。パソコンやインターネットと同じで、敵と思わずに取り入れて活用した方がプラスになると。

これまで、コンピューターが苦手としてきた「パターン認識」が、ディープラーニングの活用によって可能になってきた。これにより、様々な仕事が自動化できるようになる。製造業の検品や、農業のいろいろな作業もAIで代替できるという。医療分野では、ガンの発見なども人間より正確に行えるようになるらしい。そして、完全な自動運転車も、2025年には登場してきそうだ。

そして、私が最も知りたかった自動翻訳。この本には、「通訳者は、しばらく失業しないで済みそうだ」とある。しかし、翻訳業が大丈夫とは書いていない。翻訳の全てがAIでできるようになるとは思えない、とは書いてあるが、翻訳者の仕事がAI翻訳の手直しになってしまう可能性もあるのだ。しかし、今まで集めた情報から私は、「ハイレベルの翻訳者は生き残れる」という結論に達している。

その後も、AIがすでに新聞記事などの文章を書いている、作曲や映画作りもする、などの気になる内容が続く。

ただ、ディープラーニングが出す結果がなぜ正しいのかを人間は理解できない。正解を出す過程がブラックボックスになっているのだ。そこから、AIが人間に反乱を起こすという考えも出てくる。まあ、そんなことは実際には起きないと思うのだが。

AIによる「1984年」のような監視社会が出現する可能性についても言及されている。

大きなメリットとリスクを併せ持つAI。これをどううまく活用していけるかが、次世代社会を生き抜いていくカギになりそうだ。
ラベル:野口悠紀雄 AI
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2020年02月01日

積ん読になっていた本を読んでみました。

「東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方」      上田 正仁




考える力をつけて新しいアイデアを生み出したい。そんな思いがあり、考えるヒントとしてこの本を手にした。アイデアを得るためには、一つのことを深く考えなければならない。アインシュタインや、ノーベル賞を受賞した小柴昌俊さんは劣等生だった。「考える力」は学業成績ではほんの一部しか測ることができない。

受験勉強では、課題として与えられた知識やスキルを効率よく身につける「マニュアル力」を鍛えることができる。この力は「考える力」を身につけるための基礎力になるし、想像力を発揮するための土台にもなる。しかし、受験勉強で創造性が奪われることもあるのだ。

著者によれば、本書の「考える力」とは問題の本質を見極める力であり、「創造する力」はそれを独自の方法で解決に至るまでやり遂げることができる能力だそうだ。そして、この2つの力は意識的な訓練で誰でも身につけることができるという。

まず、人との対話、自分との対話を通して「問題を見つける力」を養う。人間は、考えていないようでも常に何かを考えているという。メモ帳などを持ち歩き、思いついたことをメモして、明確な意識を持って考えるクセをつける。

しかし、その後を読んでいくと、ごく当たり前のことしか書いていない。ちょっと気になったのは、分かっていることと分かっていないことを書き出して情報地図を作るという点である。それぐらいしか読むべき箇所はなかった。

「問題を見つける力」、「解く力」、「諦めない人間力」という3章で成り立っているが、中身はあまりない。積ん読になっていたのでもったいないと思い、読んでみたが、読むほどの本ではなかった。
ラベル:東大
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2019年11月09日

パソコン初心者向けのテクニックを記した本です。効率良く作業をするためのテクニックがたくさん記載されています。

「パソコン仕事が10倍速くなる80の方法」          田中 拓也
★★★★★



初めに断っておくが、この本はパソコン初心者向けである。私もパソコンで仕事をしてはいるが、そんなにパソコンに詳しいわけではない。それでも、パソコンがなければ仕事にならないので、もう少し効率良く仕事をするために読んでみた。

Ctrl+Aで全てを選択、Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けぐらいは知っていたが、アプリケーションキーで「右クリックメニューを表示」、Ctrl+Sで上書き保存などは、恥ずかしながら知らなかった。ずいぶん効率の悪い作業をしていたものである。

実は、このような本は以前にも買ったことがあったのだが、その本は見やすくまとまっていなかったので、結局あまり参照することもなく、本棚に収まったままである。それに比べると、この本は見開きで2ページごとに一連のテクニックがまとまっているので、非常に見やすい。左ページに説明、右ページにパソコン画面の写真という構成になっている。

ただ、もっと便利な時短ワザもある。AHK(オートホットキー)というマクロで、コピーやペーストなら設定したボタンを1つ押せばできるようになる。本当に重宝するマクロなので、興味のある方はググってみてほしい。

私にとっては役に立ちそうなワザが多いのだが、全部で80個以上もあるので、すぐに全てを使いこなすのは無理である。パソコンを使うときに横に置き、少しずつ身に付けていきたい。
ラベル:IT
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2019年04月20日

AIについての入門書です。翻訳について書かれていないのが残念でした。

「AIにできること、できないこと」       藤本浩司、柴原一友
★★★



またまたAI本である。この本のAIの定義は、「コンピューターに知的な作業を行わせる技術」である。この定義だと、厳密には電卓もAIということになる。実際、電卓も昔はAIと呼ばれていたらしい。

最初はAIの歴史など、すでに知っていることばかり書いてある。

そして本題に入る。今開発されているのは「弱いAI」である。これは、「知的な作業に等しい結果を得られる仕組みを、知的でない方法を使って作った」ものである。つまり、今のAIには知性はないのだ。現在のAIでは、人間が正解を与える必要がある。人間が「正解の基準」を設定しなければ、AIは学習ができないのである。

難しい数式などは一切使わず、分かりやすくAIについて説明している。題名の通り、AIにできること、できないことがだんだん分かってくる。今はディープ・ラーニングという言葉が乱用されているが、何でもかんでもディープ・ラーニングでうまくいくわけではないことも分かる。

現在は、人間の判断を補助する道具としてAIを使っており、これが主流になっている。そのため本書では、近い将来人間の仕事が奪われるというのは現実的ではないと主張する。

今までのAI本ですでに説明されたことも多く、私の知りたいこと(AIによる翻訳)は書いていなかった。しかし、AIについて知りたい人が入門書として読むにはちょうどいいかもしれない。
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2018年08月11日

東大教授が教える独学勉強法

「東大教授が教える独学勉強法」              柳川 範之
★★★



著者の経歴は異色である。中学までは普通に学校に行っていたのだが、父の転勤で高校からはブラジルへ。言葉も分からなかったので、現地の学校には行かず、完全な独学で勉強をしていた。といっても、ニートや引きこもりというわけではなく、人付き合いは普通にしていたようだ。日本に帰ってからは、大検を受けて高校卒業資格を取り、今度は父がシンガポール勤務になったのでついて行き、慶應大学経済学部の通信教育課程で勉強し、その後東大の博士号(経済学)を取り、東大経済学部の教授になっている。

私も、現在独学で数学の勉強をしているので、何かの参考になればと思い、この本を読んでみることにした。

著者によれば、勉強の目的は人生で選択が必要な場面で「少し自信を持って決められる」ようになることだという。ネットの普及により、簡単に情報が手に入る時代になったが、自分で考え、選ぶ力が必要な点は昔と変わらない。

そして、高校の勉強までは「正解」があるが、大学からの学問、そして世の中のほとんどのことについては何が正しいかよく分かっていないと著者は指摘する。私が思っていたのとは違って、この本の目的は「答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強」を身につけることらしい。

この本は、何を勉強したらいいか自分でもよく分かっていない人が独学するために書かれている。大学で何を勉強すればいいのか分からない学生、何か勉強したいと考えている社会人向けの本のようである。

私の場合、「証券アナリスト」という資格に必要な知識を身につけたい、という目標がはっきりしているので、あまりこの本は参考にならなかった。

それでも、いくつかヒントはあった。例えば、参考書やテキストは何冊か読んだほうがいい。それは、この説明では分からないが、別の説明の仕方では分かることがあるからだ。また、目標は3割達成できれば良い、本選びで迷ったときは人に聞く、本は2段ステップで読む、などである。

本当は、数学の具体的な勉強法みたいなことを知りたかったのだが、この本で示された勉強のコツも取り入れながら、自分の目標を達成していきたい。
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2017年12月09日

接続詞の技術

「接続詞の技術」                 石黒 圭
★★★



翻訳の仕事をする時に、必ずTradosというソフトを使う。このソフトでは、英文を1センテンスずつに分けて訳すような仕組みになっているので、どうしても前後関係の意識が甘くなり、その1文だけをきっちり訳すという感覚になってしまう。この本のテーマである「接続詞」をうまく使うことができず、前後のつながりが悪い仕上がりになってしまうのだ。

この本を読んだのは、まさにその状態を解決するためである。

1章に、私たちは文章を書く時、例えば「喉が渇いた」→「そこで」→「水を飲んだ。」という順序で考える、とある。もちろん、私もそうである。しかし、翻訳になると、そうとばかりは言えない。「喉が渇いた」「水を飲んだ」という文章を別々に訳し、その後この2文をつなぐ接続詞を考える、という順番になることが多い。

この本によれば、接続詞は4類10種に分けられるという。「論理の接続詞」、「整理の接続詞」、「理解の接続詞」、「展開の接続詞」の4種である。

2章から5章までは「だから」、「および」、「ようするに」、「ところで」など、具体的な文例を挙げながら接続詞の使い方を説明していく。

本書の最後には、著者が分類した接続詞の一覧、用法、バリエーションの表が載っている。この本は読み物というより、実際に本書を参考にしながら接続詞を使ってみて、使いこなせるようにするための実用書といえる。

仕事の時に参照しながら使っていきたい。
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2017年09月18日

文系が20年後も生き残るためにいますべきこと

「文系が20年後も生き残るためにいますべきこと」       岩崎日出俊
★★★



今から20年後。私たちの生活は大きく変わっているだろう。3時間で東京からニューヨークまで行けるかもしれない。ネットで注文した商品は30分以内に届く。

しかし、その一方で変化について行けない企業は倒産し、現在の仕事を失う人も出てくるだろう。現在、日本の文系出身者の73%が「事務・販売・接客」の仕事に就いており、これらの仕事はなくなる可能性が高い。AIの発達により、49%の仕事はなくなるという研究もある。なくなるリスクの高い職業の人は、少しでも高度な専門知識を身につけ、知識の幅を広げておくべきだという。

私自身も、Google翻訳の進歩などに不安を感じ、本書を読んでいるというわけである。

文系でも、一芸に秀でている人は強いという言葉に、少し安心。他社が欲しいと思うような能力やスキルを身につけておくことがポイントだという。しかし、翻訳という仕事そのものがなくなったら、この仕事しかしていない自分を求めるところがあるのだろうか?不安は尽きない。

日本では高校で文系か理系かを選択するが、アメリカではそういう区分がなく、どちらも学べる。「私は文系だから」などと自分に限界を設けないことが大事なのだ。

題名から、何か具体的に「これをしておけ」と書いてあるのかと思っていたが、今の私にできることはあまり書いていなかった。英語、ファイナンス、コンピューター(プログラミング)が役に立つと書かれているが、英語とコンピューターについては、私が学生のころから大事だと言われていた。目新しいのはファイナンスぐらいである。英語は仕事だし、プログラミングを含めて、コンピューターについては少しずつ学んでいる。翻訳業は1人でする仕事だし、ファイナンスを学ぶ必要は感じない。

結局、今のスタンスで英語とコンピューターについて学び、変化に対応していくしかないのかな、というのが読後の正直な感想であった。
ラベル:AI
posted by 三毛ネコ at 09:24| Comment(0) | 実用書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

ミステリーの書き方

「ミステリーの書き方」                    日本推理作家協会編著





ミステリーを書きたい。それが,今の私の願いである。目標とするのは東野圭吾さんの「鳥人計画」。私が初めて読んだ東野作品であり,それ以来彼の作品はほとんど読んできた。私は,今でも彼の代表作は「鳥人計画」か「天空の蜂」だと思っている。それくらい,鳥人計画には衝撃を受けた。一作でいいから書いてみたい。あのレベルのミステリーを。それがこの本を読んだ動機である。

いくつか気になる指摘があった。たとえば,福井晴敏さんの「人間に興味を持つことが大事」という言葉や,東野さんの「日常の些細なことからアイデアが生まれる」といった言葉である。参考になると共に,やはり自分は小説を書くのに向いていないのでは…と思った。

読めば読むほどどう書けばいいのか分からなくなってきたのも事実である。しかし,ファンである東野さんのアドバイスは具体的で分かりやすかった。北村薫さんの「書くためには人間などを「見る」目を持たなければならない」という指摘も厳しいが的を射ている。私はまだそういう目を持っていないため,書きたいテーマが浮かんでこない。

しかし,可能性はある。世界的作家,村上春樹は若いころ,何かを書きたかったが,何をどう書けばいいか分からなかった。しかし,ある日,神宮球場でプロ野球の試合を見ていて「小説を書こう」と思ったという。彼は,そんな瞬間は誰にでも訪れる可能性があると言っている。私も,文章を書く練習をしながら,「その時」を待とうと思う。それが面白いストーリーであることを願って…

私が知りたかったのは,アイデアをどのようにして得るか,プロットをどのように作るかということなので,それ以外の部分はあまり参考にならなかった。しかし,数々のアドバイスの中で驚いたのが馳星周さんの言葉であった。「コピーや真似をしているうちにオリジナリティーが出てくる」。小説で一番大事なのはオリジナリティーだと思っていたので,コピーから始めてもいいという言葉には驚いた。と同時に,真似からでもいいんだ,と少し勇気付けられた。

全体的に,ヒントはけっこうちりばめられている。特に,東野さんと馳さんのアドバイスは具体的で分かりやすく,とても参考になった。書きたいテーマを持っている人がこの本を読めば,1作品ぐらいは書けるかもしれない。そんな説得力を持った本である。








ミステリーの書き方
  • 日本推理作家協会
  • 幻冬舎
  • 1890円
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書評
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2008年02月03日

原稿用紙10枚を書く力

「原稿用紙10枚を書く力」            斉藤 孝
★★★★★



ある程度以上の長さの文章をいかにして書くかを示したハウツー本。

内容は、非常に読みやすく、分かりやすい。特に、長い文章を書くためには重ならない3つのキーコンセプトを取り出して自分なりにつないでみるというところや、書く力をつけるためには映画評を書いてみるのがいいという箇所などは、目からウロコだった。すぐに役立つノウハウが満載で、書くことが苦手なすべての人に使える。

私自身、いくらか文章は書いてきたが、長くてもせいぜい原稿用紙4,5枚程度だった。しかし、この本では題名のとおり、10枚以上が書けるようになるテクニックが記されている。私は、小説を書いてみたいという思いがあり、この本を読んだのだが、この本に載っているノウハウは、小説を書く際にも「使える」とすぐに感じた。

たぶん、誰でもこの本を読めば自分も何か書いてみたいと思うだろう。それぐらいの説得力を持つ本である。

特に大学生や大学院生、書きたいがその方法を知らない人々に勧めたい。
ラベル:斉藤孝 文章技術
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2007年06月24日

さおだけ屋はなぜ潰れないのか

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」      山田 真哉
★★



 会計学に使われるものの考え方を分かりやすく解説した本。内容は実に分かりやすく、一気に読めてしまう。小難しい理論や細かい数字(数字そのものはいくらか出てくるが)などは一切出てこない。それでも、棚卸資産、キャッシュフロー、棚卸減耗損などの会計用語は出てくるのだが、そのすべてにすぐに分かる解説がついているため、苦労せずに読めるだろう。

 キャッシュフローや数字のセンスについての話など、目新しい知識はけっこうある。

 ただ、あまりにも分かりやすすぎるため、読み終わっても勉強になったという実感が持てない。マンガと同じようなもので、「なるほど」とか、「面白かった」程度の感想しか出てこない。そういう意味では、著者の「会計の本質をつかんでもらおう」という狙いが成功したとは言い難い。少なくとも私は、まったくの素人が会計学に興味を持つようになるパワーを、この本からは感じなかった。

 「読みやすさ」、「分かりやすさ」の2点がこの本の特徴と言える。
ラベル:会計
posted by 三毛ネコ at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 実用書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする