2017年09月09日

Number 9/15 臨時増刊号

「Number 9/15 臨時増刊号」
★★★★★



やった!!サッカー日本代表、ロシアW杯出場決定!

というわけで、W杯出場決定を受けての臨時増刊号である。

巻頭記事にも書かれているように、オーストラリア戦の浅野と乾、井手口の先発起用はかなり大胆だった。どちらかと言えば、浅野はスピード、乾はドリブルで、途中出場して試合のリズムや流れを変える選手だと思っていた。そのため、こんな起用をしてこの試合は大丈夫か、と思ったものだ。しかし、結果的にはこの采配が当たった。この記事によれば、ハリルホジッチ監督は、前回W杯では、アルジェリア代表を率いて4試合全てで先発を入れ替えたという。それでハリルは「奇術師」と呼ばれた。まさに、オーストラリア戦はそんなハリルの特徴がよく出た試合だった。

ハリルになってから、戦術的な引き出しは確かに増えた。日本代表に招集する選手をどんどん入れ替えることにより、選手間の競争も激しくなり、チームは活性化した。

豪州戦では、21歳の井手口と22歳の浅野が点を取ったのも大きい。

オーストラリア戦では、相手のほうがボールのポゼッション率は上だった。オーストラリアは実力がほぼ互角の相手だが、W杯で格上の相手に当たった場合には、当然日本よりも相手のポゼッション率が高くなるだろう。その時、豪州戦のような試合運びができれば、勝てる確率も高くなる。

簡単ではないが、ここからさらに1段階、2段階のレベルアップをして本番に臨んでもらいたい。ハリルの名采配と選手の活躍を大いに期待したいと思う。
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2017年08月25日

Number 9/28

「Number 9/28」
★★★★



サッカーのW杯出場を賭けたオーストラリア戦が迫っている。

巻頭言はオシム元日本代表監督。オーストラリアは優れているが、日本も悪いチームではなく、相手に警戒されるべき存在だという。必要以上に悲観的にならず、勝つために全ての力を尽くし、すべてを試みるべきだと主張する。

日本代表の長谷部も似たようなことを言っている。日本は現在グループ首位で、ホームで自力でのW杯出場を決められるチャンスがある。だから、いい意味で「楽観的」になるべきだというのだ。

福西崇史の「オーストラリアに勝つ方法」も興味深い。現在のオーストラリアは粘り強く、パスをつないで崩すサッカー。しかも、その完成度は右肩上がりに高まっている。そんな中で日本が勝つ方法とは。福西は、前線からプレスをかけて、サイドの高い位置に起点を作り、相手のサイドを下げさせるべきだと主張する。攻略のキーマンに挙げるのは香川。香川の特長をオーストラリアは嫌がるはずだ、という。

次の試合が大一番となる。オーストラリア戦で決められなければ、アウェーでサウジとの最終戦が待っている。不可解な判定があるかもしれないし、何が起こるか分からない。だからこそ、次で決めておきたい。代表候補の選手たちはそれぞれの決意を胸に、豪州戦に臨もうとしているようだ。

そんな覚悟を感じ取れた今号だった。
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2017年08月19日

チップス先生さようなら

「チップス先生さようなら」            ジェームズ・ヒルトン
★★★



ブルックフィールド校に勤める教師、チップス先生。彼が新米教師として働き始めるところから物語は始まる。コリーという生徒が、初めてチップス先生が教師として罰を与えた生徒だったのだが、チップスはその子、孫までも受け持つことになるのだ。

チップス先生の部屋は簡素で、教師の部屋らしく、いくらかの本とスポーツの賞などが置いてあった。本はクライム・ノベル、ライトノベル、歴史の本など。

時が経ち、チップスは48歳になった。ある日、グレートゲーブルという山に登っていて、チップスは1人の若い女性が手を振っているのを見た。彼女が何か危機的な状況にあると思って、急いでそこへ行こうとしたが、足を滑らせて自分の足を痛めてしまう。実際は、その女性は友達に手を振っていただけだったのだ。

チップスは歩くことができず、その女性の助けが必要だった。彼女の名はキャサリン。看護師である。彼女は美しく、2人はすぐに恋に落ち、結婚する。

それから、チップス先生は変わった。ユーモアがより上質になり、考え方が紳士的で賢明になったのだ。キャサリンはとても頭のいい女性だった。彼女はチップスの考え方にも影響を与えていく。彼女の考えを受け入れ、チップスはロンドンの生徒たち(ブルックフィールド校の生徒に悪い影響を与えると思われていた)とサッカーの交流試合をする。別に問題は起こらなかった。

チップスは、10回に1回ぐらいはキャサリンの言うことを聞かなかったのだが、後になってみるとアドバイスを聞いていた方が良かった、と思うことも多かった。

そんな彼も老いていく。が、生徒に対するユーモアのセンスは忘れなかった。こんな風にして、ブルックフィールド校での教師としての日々が描かれていく。

しかし、難しい・・・。全く知らない話ということもあるが、具体的な表現より、抽象的な言い回しの方が多いので、内容がなかなかスッと頭に入ってこない。イギリスらしいユーモアとウイットにあふれている、と紹介されているが、そんなものはほとんど感じ取れない。それでも後半は少し読みやすくなった。

間違いなく、今までのラダーシリーズで一番難しい作品だった。
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2017年08月12日

ロビンソン・クルーソー

「ロビンソン・クルーソー」         ダニエル・デフォー
★★★★★



ロビンソン・クルーソーは小さいころから海に出てみたかった。18歳になると、船乗りになる決心をして家を出る。そして1年後、船に乗ることになる。船旅の後、ロンドンに着いて、次にアフリカに向けて出発する。

しかし、カナリア諸島のあたりで海賊に襲われる。そして海賊にサリー港というところに連れて行かれ、ロビンソンはトルコ人の海賊の奴隷にされる。それでも、小舟に乗せられている時に隙を見つけて海賊を海に突き落とし、その船で逃げる。

その後、ブラジルで農園を経営し、成功する。だがある時、乗っていた船が嵐に遭い、無人島に漂着する。生き残ったのはロビンソン1人だった。

船から使えそうな物を全て島に運び、無人島生活が始まる。

安全な場所を見つけて寝床を作ったり、野生のヤギを捕って食べたり、いやはや無人島で生き延びるのも大変である。

無人島での生活は厳しかったが、神への祈りと聖書が支えになった。ロビンソン・クルーソーはこの状況を切り抜け、祖国へと戻れるだろうか。

実際に生活するのは大変だろうが、小説として読んでいる分にはエキサイティングで面白い。人間が生きるには様々な物が要ることに改めて気づかされる。そして、人間のタフさと生命力を感じさせてくれる作品になっている。
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2017年08月05日

盲導犬クイールの一生

「盲導犬クイールの一生」             石黒 謙吾
★★★★★



1986年6月、ジョナサン(後のクイール)は生まれた。ラブラドール・レトリバーである。生まれた5匹の子犬の中で、ジョナサンは最も静かな犬だった。ジョナサンの父親のマックは何匹もの盲導犬の親だった。ジョナサンには盲導犬の血が流れていたといえる。その頃(今でもそうだが)、視覚障がい者に比べて、盲導犬の数は圧倒的に足りていなかった。

飼い主のレンは子犬たちを盲導犬にしたいと考え、訓練士の悟(さとる)に子犬を見せる。悟が選んだのはジョナサンと、アンディという子犬だった。レンはジョナサンに盲導犬の訓練を受けさせることに決めた。

そしてジョナサンは、パピーウォーカーの仁井夫婦に預けられる。その時に、ジョナサンは「クイール」という名前になった。そして8か月後、クイールは仁井夫婦と別れ、訓練を受けることになる。

クイールは、動く前にまず考える犬だった。そのため、他の犬より行動が一呼吸遅れるのだ。クイールは、能力の点では普通だが、従順でくせのない性格が盲導犬向きだったという。クイールは無事訓練を終えて、一人前の盲導犬として活躍することができるのか?この続きは本書で。

盲導犬になるためには、生まれ持った性格が重要であるようだ。賢ければいい、という訳でもない。なかなか狭き道なのだ。それだけでなく、盲導犬の訓練士になるのも大変である。100人が訓練士としてトレーニングを受けて、最後まで残ったのはたった13人だったという。

そんな厳しい訓練の末に、視覚障がい者の役に立つ盲導犬が養成されていく。もっと盲導犬の数を増やし、多くの人がその恩恵を受けられるようにしてほしいものだ。そんなことを考えさせられた。
posted by 三毛ネコ at 11:04| Comment(0) | ラダーシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする